「産学連携フェア2019」を開催しました

東海大学では、8月7日に高輪キャンパスで「産学連携フェア2019」を開催しました。企業との共同研究および技術移転に向けた情報を共有し、研究成果の社会還元(産学連携)につなげるきっかけづくりや、学内外の研究開発に携わる方々の交流の場とすることを目的に産官学連携センターが毎年開催しているものです。

開催にあたり、山田清志学長と濱本和彦情報通信学部長が「今後も東海大学の研究並びに産学連携の推進に力を注いでいきます。また、フェア会場である高輪キャンパス・情報通信学部の産学連携推進に取り組むべく、よりいっそう企業との連携を進めていきたい」とあいさつ。続いて行われた第1部では、稲津敏行副学長(理系担当)が「東海大学の研究推進と産学連携活動」をテーマに講演しました。「東海大学は、全国に広がる広大なキャンパスに19学部、75学科・専攻・課程を有する総合大学で、多彩な学問分野の研究こそが本学の特徴」と述べ、研究活動の歴史や世界大学ランキングから見た本学の評価について説明しました。また、学部や研究室の垣根をこえて産業界と「組織」対「組織」の連携を図るべく取り組んでいる「Tokai TIARA(Technological Innovative and Revolutionary Action) Program」についても説明し、「今後もさまざまな研究成果を挙げながら、企業の皆さんとも協力し、その成果を社会に還元していきたい」と意気込みを語りました。基調講演では、科学技術国際交流センター理事で、本学国際教育センターの広瀬研吉客員教授が登壇。「中国の科学技術の現況を見る」をテーマに、日中の大学・研究開発投資額・知財戦略などを比較しながらそれぞれの課題や展望について語りました。また、総合重工業メーカーの株式会社IHIで資源・エネルギー・環境事業領域事業開発部再生可能資源エネルギーグループの部長を務める須田俊之氏は、「IHIのグリーンエネルギー戦略」について講演。「IHIでは、近年の脱炭素に対する強いニーズに対応するべく、水素・アンモニアなどエネルギーキャリア、バイオマス・太陽光など再生可能エネルギーの最適利用などさまざまな技術の研究開発を行っています」と語り、同社の開発した技術を紹介したほか社会実装に当たっての課題などについて話しました。

第2部ではポスターセッションを行い、約60名の教員がそれぞれの研究あるいは個別の研究室や、独自に組織する研究グループごとに、100をこえる研究テーマと成果を展示。来場した企業関係者や研究者に研究内容や事業連携の可能性について紹介したほか、他学部の教員とも意見を交わしていました。また、工学部機械工学科の落合成行教授と理学部化学科の冨田垣之准教授による口頭発表や高輪キャンパスの施設見学なども開催し、来場者からは、「幅広い分野の研究を展開している東海大学では、他大学ではできない挑戦にも容易に取り組むことができるではないでしょうか」「今後の研究や事業連携にも注目していきたい」といった感想が聞かれました。

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