日本人学生がロシアの経済やビジネス、工学研究、健康、社会福祉などについて多角的に学ぶ「海外研修」を実施しました

国際教育センターでは3月9日から19日までオンラインで、日本人学生がロシアの健康や社会・福祉などを学ぶ「海外研修」を実施しました。本学が文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業~ロシアとの大学間交流形成支援~」の採択を受けて展開している「ライフケア分野におけるブリッジ人材育成:主に極東地域の主に極東地域の経済発展を目的として」事業の一環で行っているものです。ロシアの経済やビジネス、工学研究、健康・社会福祉などについて多角的に学び、「中期・長期交換留学」への参加意欲向上につなげることが目的で、今年度は教養学部や観光学部の学生11名が参加しました。

ロシアにおける医療・健康推進制度、極東地域の社会経済、日露関係について極東連邦大学の教員から幅広く学ぶオンラインプログラムを実施。Vadim Kumeiko教授による「ライフケア 個別医療をいかにして実現するか」やKirill Kolesnichenko教授の「ロシア極東地域における社会経済」のほか、Andrey Kozinets准教授の「日ロ交流史」、Aleksandr Bekker教授の「ロシア極東地域における工業開発プロジェクト」などを受講した。そのほかにも、ロシア文化・観光、資産形成、国際法と国際関係やサイバーセキュリティ、農業や医療におけるバイオテクノロジー応用、ロシア語、プロジェクトマネジメントに関する授業を受けたほか、極東連邦大学の学生によるSDGsをテーマにした授業も受講。ポストコロナ社会を見据えて、持続可能な社会の実現に向けた意見交換も行いました。

学生からは、「経済分野では、ロシア経済を支えている要因と課題について理解できましたし、ロシア語の授業を通して、第2外国語として学ぶことに意欲がわいてきました。何より、英語で外国の方とコミュニケーションを取る際に、どのような考え方を持って話せばいいのか、実践的に学ぶことができました」「ロシア国内でトップクラスにランクインしている極東連邦大学で、経済やマーケティングなど学べることに魅力を感じて参加しました。授業を通して、これまで漠然と「遠い国」と考えていたロシア像が、同じアジア圏の仲間であるという印象に変化するとともに、私自身の思考の幅が広がり、時事問題を見聞きした際にはニュースの背景について自分なりに考えられるようになったと感じています。オンラインのプログラムだったので、地理的・時間的にはとても効率手のよいプログラムだったと感じる一方、人とのつながりの面では物足りなさが残りました。新型コロナウイルス感染症が収まったらぜひ対面で実施されることを期待しています」といった感想が聞かれました。