「2022年度冬・海外危機管理セミナー」を開催しました

東海大学では12月13日にオンラインで、「2022年度冬・海外危機管理セミナー」を開催しました。本学学生・教職員を対象に、海外での重大事件や凶悪犯罪に巻き込まれないための予防策や、万一巻き込まれた場合の対処策について理解してもらうことを目的に実施しています。今回は、海外に渡航する際の基本的な心構えや渡航前後の備えについて、外務省領事局海外邦人安全課邦人援護官の清水一良氏が講演しました。

はじめに、国際担当の職員が開催趣旨を説明し、「海外では、日本での生活と異なるさまざまな経験ができますが、同時に危険が伴う可能性も高まります。安全に海外渡航するために、セミナーを通じて危機管理を学んでもらえたら」と語りました。続いて、清水氏が外務省の組織や領事体制について説明するとともに、海外における日本人の保護件数について紹介し、「年間で約1.5万人の日本人が海外で事故や事件などに巻き込まれ、保護されています。渡航前や渡航中も外務省の『海外安全ホームページ』や情報収集ツールを使って、直面する可能性があるリスクを少しでも減らすことが重要です」と語りました。また、予期せぬトラブルに備える海外旅行保険加入の重要性について事例を交えて説明するとともに、ウクライナ情勢を踏まえながらテロやクーデターに巻き込まれる危険性を紹介。さらに、留学中に事件・事故などがあった際の連絡や対応について話し、「緊急時にはスピーディーな連絡が重要となります。安全対策のために『たびレジ』で正しい情報登録を行い、海外で緊急事態発生時には各国の大使館などに連絡してください」と話し、「いつどこでも犯罪に巻き込まれる可能性がありますので、連絡先の共有や現地のニュースを確認し、自分の身を自分で守れるように準備するようにしてください」とまとめました。