「Tokai Cool Japan 2021 ONLINE」を開催しました

語学教育センターでは7月26日から30日まで、海外の学生らを対象とした日本学習プログラム「Tokai Cool Japan 2021 ONLINE」を実施しました。異なる文化を持った受講者がさまざまな体験を通して日本の文化と言葉を学び、日本だけでなく自国や世界への関心を深めてもらおうと、本センターが2013年度から行っているものです。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となり、1年ぶりの開催となった今年度は初めてオンラインで実施。ロシア、タイ、台湾、デンマークなど15の国と地域から64名の受講生と、多様な国籍、職業、年齢のボランティアスタッフ74名、総勢20の国と地域から約140名がかかわる大イベントとなりました。

今回は「どこでもドア(Anywhere Door)」をテーマに、本学の教職員や学生、卒業生らが日本の“今”をライブ配信。北海道、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、熊本県、沖縄県の各地域24カ所から中継し、ご当地グルメや富士山、秋葉原などの観光地を紹介したほか、茶道や忍者など多様な日本文化を紹介しました。また、自己紹介など基本的な会話を学ぶ日本語の講義や、平塚市、秦野市、松田町の一般家庭と連携したオンライン上でのホームステイ、高輪キャンパスの学生による授業紹介など、多岐にわたる企画を実施しました。最終日には、参加者一人ひとりが自国の文化や趣味を発表。修了式では、参加者による投票の結果、最も優れた中継者が表彰され、横浜の忍者道場から中継したトルクメニスタン人のホジャエフ・メイリスさんとアタエフ・アシルゲルさんが「どこでもドア賞」を受賞。語学教育センターの斉木ゆかり教授から、画面越しに賞状が贈られました。最後に本センターの山本佳男所長(工学部教授)が修了証を読み上げ、「今回はオンライン開催となりましたが、日本の文化についてたくさん学べたことと思います。コロナ禍が収束した折には、ぜひ湘南キャンパスに来てください。次は対面で会いましょう」と語りました。

本プログラムの運営を担当した斉木教授は、「今回は過去最多の参加者が集まり、オンラインだからこそできることがあるのだとわかりました。ボランティアの年齢は1歳4カ月から101歳と幅広く、学生や卒業生にも全国各地から協力してもらったことで、スケールの大きなプログラムになったと感じています。ご協力いただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。今は新型コロナのパンデミックでみんな大変な思いをしていますが、日本で再会できる日を楽しみにしています」と語りました。