ヨーロッパ学術センター所長が聖キリル・聖メソディウス国際財団の評議会に参加しました

ヨーロッパ学術センターの堀真奈美所長が5月20日に、ブルガリアで開かれた聖キリル・聖メソディウス国際財団の評議会に参加しました。国際学術交流を目的とした同財団は、キリル文字を考案した兄弟の名前を冠する同国で最も由緒・伝統のある組織で、名誉理事長には20年以上にわたってハンブルク大学学長を務めたペーター・フィッシャー・アペルト氏、世界的な数学者であるペタル・ケンデロフ氏、理事長はステファン・ステファノフ氏らが担っています。評議員はブルガリア国内外で活躍する著名な有識者で構成されており、松前達郎総長がその要職を担っていることから、堀所長が代理で出席しました。

ブルガリアと本学は50年以上前から学生や研究者の相互派遣のほか、ソフィア少年少女合唱団の招聘、トラキア遺跡の発掘、ブルガリア国立図書館前への桜の木の贈呈など、長年にわたって交流を続けてきました。松前総長は、2012年にブルガリア共和国大統領から贈られる最高位の文化勲章を受け、19年にはブルガリア大統領栄誉賞を受章、日本ブルガリア協会会長も務めています。評議会では、財団による国際交流などの活動報告のほか、ブルガリア語やドイツ語の教育者への表彰が行われました。閉会後には、ステファン・ステファノフ理事長から松前総長並びに本学関係者にこれまでの交流や功績に対する感謝の言葉が贈られ、堀所長が記念品としてブルガリア女性の芸術に関する書籍を受け取りました。

堀所長は、「コロナパンデミックやウクライナ・ロシア戦争の影響で国際交流事業や財団運営にも少なからず影響があることを知りました。このような時代だからこそ、国際交流を通じて国際的な恒久平和の実現を希求する重要性をあらためて感じました」とコメント。また、「東海大学ブルガリア同窓会支部のビリアナ・スタノイロビッチ事務局長を中心に、聖キリル・聖メソディウス国際財団、ブルガリア在住の新旧日本大使や、本学と友好関係にあるソフィア大学の関係者らがこうした活動を支えていることに感謝したい」と話していました。