「海外危機管理セミナー」を実施しました

東海大学では7月13日にオンラインで、「海外危機管理セミナー」を実施しました。本学学生・教職員を対象に、海外での重大事件や凶悪犯罪に巻き込まれないための予防策や、万一巻き込まれた場合の対処策について理解してもらうことを目的に2018年度から実施しています。今回は、「海外における安全対策~留学中の安全のために~」と題して外務省領事局海外邦人安全課の水元康治氏が、海外に渡航する際の基本的な心構えや海外での情報収集の方法について講演。学生や教職員ら約170名が聴講しました。

初めに、学長室(国際担当)の山口滋部長(理学部教授)が、「新型コロナ禍も落ち着きを見せ、今夏は多くの学生が派遣留学プログラムなどで海外に渡航します。留学期間を有意義に過ごすためにも、自分の身を守る方法を学んでください」とあいさつ。続いて、水元氏が海外で直面するリスクを説明。一般犯罪の被害例や、近年発生した日本人による犯罪加害事案などを紹介し、「留学して1カ月ほど経つと、海外での生活に慣れ始めて警戒心が緩む場合が多く、被害に遭う確率も高まります。『目立たない』『行動を予知されない』『用心を怠らない』といった安全のための三原則に沿った行動を心がけてください」と呼びかけました。また、近年は異常気象の影響によって、大規模自然災害の中でも特に水害が発生していることも話し、「渡航先が先進国であっても自然災害のリスクは十分にあります。食料品や飲料水の備蓄、避難場所の確認、緊急連絡先の共有など、日ごろの備えや情報収集が重要です。外務省の『海外安全ホームページ』や海外安全情報配信サービス『たびレジ』を活用し、各国の大使館や領事館が発信している国・地域別の安全情報や感染症などの情報を確認しながら、リスクをできる限り減らして無事に帰国してください」と語りました。