大学院医学研究科ゲノム多様性解析センターの研究者らが研究会「第2回感染症診断と治療におけるゲノム解析」を開催しました

2019年03月27日

大学院医学研究科ゲノム多様性解析センターの研究者らが3月15日に伊勢原キャンパスで、研究会「Precision Medicine in Infectious Diseases 2019 第2回感染症診断と治療におけるゲノム解析」を開催しました。本センターは、最先端のゲノム情報解析技術を感染症の高精度な診断と治療に活用することを目指し、臨床検体に対するゲノム解析とそのための技術開発に取り組んでいます。2018年度には武田科学振興財団特定研究助成の採択を受け、「迅速ゲノム解析と人工知能を用いた感染症診断支援システムの開発」に関する研究を進めています。この研究会は、採択研究に関する最新の成果を発表するとともに、感染症医療に関する知見を深めるために実施したものです。本学の研究者による成果報告と招待講演を行い、全国から多数の研究者が参加しました。

はじめに、本センターの今西規教授(医学部医学科基礎医学系分子生命科学)が登壇。「科学技術が進歩した現在でも感染症は脅威であり、これを克服することが我々の課題です。本研究会を通じて、感染症に対する高精度な医療の実現への道筋が見えてくることを期待しています。活発な議論をお願いします」とあいさつしました。

第一部では本学の研究者4名が研究成果を報告し、第二部では学外から招いた4名の研究者が講演。各テーマについて活発な質疑応答や意見交換が行われました。最後に、浅野浩一郎教授(医学部医学科内科学系呼吸器内科学)が講演者への謝辞を述べ、「感染症の診断・治療の進展のために、さらに研究を深めたい」と結びました。終了後には会場を移し、講演者を囲んでの意見交換会も実施しました。

なお、当日のプログラムは下記のとおりです。

【開会のあいさつ】 
今西 規(医学部医学科基礎医学系分子生命科学 教授
      大学院医学研究科ゲノム多様性解析センター長)

【第一部 研究成果報告】
◇次世代シークエンサーを用いた尿路感染症患者感染菌の分析
 渡邊伸央(医学部医学科外科学系救命救急医学 特任助教)
◇NGSを用いた膿胸、アレルギー性気管支肺真菌症の原因菌解析
 白石良樹(医学部医学科内科学系呼吸器内科学 特任講師)
◇薬剤耐性菌に対する迅速なゲノム診断技術の開発
 大野 歩(医学部医学科基礎医学系分子生命科学 特定研究員)
◇ポータブルかつフレキシブルな迅速感染症ゲノム解析システム構築に向けて
 中川 草(医学部医学科基礎医学系分子生命科学 講師)

【第二部 招待講演】
◇メタゲノム解析で照らし出す琵琶湖の細菌・ウイルスの生態系
 岡﨑友輔氏(産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 学振特別研究員)
◇地球規模海洋オミクスデータに基づく巨大ウイルスと生物炭素ポンプの関係の解明
 緒方博之氏(京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンター 教授)
◇ゲノム疫学・衛生微生物学的アプローチにより見出された浴室細菌叢の特性
 丸山史人氏(京都大学大学院医学研究科 感染・免疫学講座微生物感染症学 准教授)
◇病原真菌アスペルギルスフミガタスの表現型解析および遺伝型解析
 高橋弘喜氏(千葉大学真菌医学研究センター 准教授)
【閉会のあいさつ】 
浅野浩一郎(医学部医学科内科学系呼吸器内科学 教授)

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