大学院生が漁港施設の老朽化傾向の分析で優秀講演者賞を受賞しました

大学院工学研究科2年の宮下泰成さん(指導教員=建築都市学部土木工学科・三神厚教授)が、2月26日、27日に東京都新宿区の土木学会講堂で開催された「第5回インフラメンテナンス・シンポジウム」(主催:土木学会インフラメンテナンス総合委員会・アクティビティ部会)で、優秀講演者賞を受賞しました。同シンポジウムは、点検・診断や補修といったインフラメンテナンスに関する特色ある取り組みや知見を共有し、産学官民の連携や住民との協働、管理者間・分野間連携などの発展・向上を目指して開催されたものです。

宮下さんは、「点検診断結果を用いた漁港施設の老朽化傾向に関する検討」をテーマに発表。この研究は、漁港施設の維持管理に関する新たな知見の蓄積を目的として、全国の点検診断結果を用い、構造物がどのように老朽化していくかを調べたものです。その際、「マルコフ連鎖モデル」を用いて、老朽化の進行度の指標となる遷移確率を算出し、老朽化の特徴を分析するとともに既知の港湾施設のデータと比較しました。その結果、漁港施設と港湾施設では老朽化の特徴が異なる可能性がみられ、漁港施設は一般的な港湾施設より老朽化しやすい傾向があり、個別のスピードに差はあるものの、漁港施設全体としては共通の老朽化パターンを持っている可能性を示しました。

宮下さんはまた、3月に東京・中央大学で開催された「第53回土木学会関東支部技術研究発表会」でも優秀発表賞を受賞しています(大学院生が漁港施設損傷判定のAIモデル構築の提案で土木学会関東支部優秀発表賞を受賞しました | 建築都市学部)。大学院修了を前に、「今後は社会人として港湾や漁港を扱うコンサルタント分野(株式会社日本港湾コンサルタント)に進みます。大学院での研究を生かし、これからも海洋インフラ系の分野に軸足を置いて仕事に取り組みたい」と抱負を話しました。三神教授は、「宮下さんは修士在学中に2つの査読論文をパスさせるなど、立派な業績を残しました。ぜひ後輩の皆さんも続いてほしいと思います」と話しています。