土木工学科が「技術士会第一次試験のすすめ(説明会)」を開催しました

建築都市学部土木工学科では5月30日に湘南キャンパスで、「技術士会第一次試験のすすめ(説明会)~技術士を目指して、第一次試験に挑戦してみませんか~」を開催しました。国家資格である技術士はより専門性の高い業務に従事でき、公的機関が発注する建設関係の入札の際には技術士の在籍人数が条件に入っている場合が多くあります。第一次試験合格で修習技術者となり、職務上の監督者の下で4年を超える実務経験を積むことなどで第二次試験の受験が可能になります。本学科では2021年度から、技術士の資格を持つ本学卒業生の団体「望星技術士会」の協力を得て、第一次試験に関する説明会を開催しています。

今回は、土木工学科と大学院工学研究科土木工学専攻の学生約60名が参加しました。望星技術士会の齋藤寛氏(工学部1980年度卒・Kプランニングオフィス代表)が同会の概要や技術士の役割などを解説し、「在学中に一次試験に合格できれば、現場経験を積んで、最速で26歳で技術士になれます。技術士として活躍する初めの一歩が一次試験への挑戦です」と説明。試験は基礎科目、適正科目、専門科目の3科目からなり、それぞれ50%の正答率が必要になることや、合格率は全体の40%程度であり、過去問題を使った分析と対策が鍵を握るといった試験の概要も解説しました。また、藤田孝康氏(大学院総合理工学研究科2019年度修了・日本ミクニヤ株式会社)と齋藤氏が登壇し、それぞれが資格を取得した経緯や時期、どのように仕事に生かせているかといった経験談を披露。副会長の笠原勉氏(海洋学部74年度卒・全国水産技術協会シニア技術専門員)が、「実際の現場に出ると、技術士の資格を持っていないとできない仕事があります。毎年、本学から10名前後が一次試験に合格しており、私たちがしっかりとサポートしますので、皆さんもぜひ自信を持って取り組んでください」とエールを送りました。

最後に学科長の三神厚教授に試験対策の参考書を贈呈。三神教授は、「望星技術士会の皆さんの話を受け止め、しっかりと勉強して合格につなげた学生がたくさんいます。秋には直前の激励会もあるので、合格を目指して頑張ってください」と語りかけました。