土木工学科が道路舗装工事の見学会を開催しました

建築都市学部土木工学科では8月28日に湘南キャンパスで、道路舗装工事の見学会を開催しました。8月18日から9月19日まで本キャンパス南門から正門にかけての道路で工事を行っており、今回は実際の現場を見学することで学生たちに事業の計画や現場の施工管理体制などに関する知識や見分を広げてもらおうと学長室施設設備担当と本学科が企画。本学科と大学院工学研究科から有志の学生約10名が参加しました。

はじめに、白水元助教が見学会の内容を説明し、「事業計画から施工管理の様子、安全管理などを実際に見て、安全第一に真摯に向き合ってください」とあいさつ。工事が行われている道路は私道でありながら一般の交通量も多いことから、施工会社のほかに平塚市道路管理課なども関わっており、学長室施設設備担当の職員が組織間の連携やこれまでの工事の様子について動画も交えながら説明。施工会社の担当者が工事全体の概要を解説しました。その後は実際の現場に移動し、4846㎡にわたってアスファルト舗装の表層とその下にある基層を取り換える工事の様子を見学。基層工事が終わったばかりの道路に立ったり、切削機を間近に見たりと、さまざまな経験をした学生たちは、「職人の方々が道路の際まで丁寧に行う作業は見とれるほどでした。施工管理については授業や資格試験の勉強で学んだので、実際に現場を見て照らし合わせることでより深く理解できました」「初めて現場を訪れましたが、切削オーバーレイ工法だと片側車線が2日で終わると聞いて、そのスピード感に驚きました」と感想を話していました。

教室に戻ってからは質疑応答の時間を設け、学生たちからは、作業前に労働災害や事故を防ぐために予測や対策を講じる「KY活動」の内容や、施工中に起こるトラブルやその対処法などについてさまざまな質問が挙がりました。道路の一部は普段、学生の駐輪場になっていることから、施工会社の担当者は「バイクが傾いて倒れてしまわないように一部だけ構成を変えています」といった工夫も紹介。最後に本学職員、市の職員、施工会社の担当者がそれぞれの業務や今回の工事への関わり方なども説明しました。