土木工学科・梶田教授の研究室が平塚駅周辺地区の社会実験「みんなのリビングinスタモ」に協力しました

建築都市学部土木工学科の梶田佳孝教授の研究室では、10月14、15日にJR平塚駅周辺の商店街「湘南スターモール」で行われた社会実験「みんなのリビングinスタモ」に協力しました。平塚市では今年3月に、平塚駅周辺地区の20年後の将来像を示す「平塚駅周辺地区将来構想」をとりまとめ、梶田教授が同検討会議の座長を務めました。「みんなのリビングinスタモ」はまちづくり構想の実現に向けた施策の一環であり、商店街内の空き店舗を活用して9月19日から10月20日まで日替わりで飲食物や雑貨など多様な商品を販売。また、キッチンカーの出店や、歩行者専用道路に木製のテーブルとベンチを設置して「パークレット」を設営し、市民の交流の場を提供しました。

梶田教授の研究室では今回、IoT機器などを扱う商社の岡谷エレクトロニクス株式会社と連携し、レーザー光の反射によって人物や自動車などの距離、形状などを計測する機器「LiDAR(Light Detection And Ranging:ライダー)」を店舗前に設置。高さ約3mの一から直径30m以内の通行量を午前11時から午後4時まで計測し、商店街の利用者の移動状況を調査しました。

梶田教授は、「これまでにも岡谷さんと共同研究に取り組んでおり、小田急線愛甲石田駅前など神奈川県内各地で調査し都市計画に必要なデータを収集・分析してきました。湘南スターモールは平塚駅前の主要な商店街ですが、近年は市内に大型の商業施設ができたこともあり、利用者数や店舗の減少が進んでいます。今後は調査結果を元に人を増やす施策を検討し、20年後に向けたさまざまな取り組みを展開する計画です。研究室には公務員や民間の建設会社、コンサルティング会社などを志している学生が多いので、街づくりに実際に関わる貴重な経験になったと思います」と語りました。学生からは、「普段は平塚市の公共施設でアルバイトをしているので、日常的に商店街を通行しています。平塚市は活気ある市民団体が多く、街を盛り上げようという熱意のある方が多い印象なので、日ごろの研究活動を役立てられたらうれしい」といった声が聞かれました。