建築学科の学生がJR横浜線の「相模原駅北口地区」のまちづくりについて相模原市長らにプレゼンテーションしました

建築都市学部建築学科の開講科目「地域デザイン・演習」を履修する3年次生が1月22日に、JR横浜線相模原駅北口地区のまちづくりについて神奈川県相模原市の本村賢太郎市長らにプレゼンテーションしました。昨年度から開講している本授業では、持続可能な都市の将来像を構築し、土地利用や交通などを含めた包括的な施策を提案する力を養うことを目的としています。履修する約120名の学生が2班に分かれ、昨年10月から1月にかけて、A組が東京都町田市の小田急線の「玉川学園前地区」、B組がJR横浜線の「相模原駅北口地区」のまちづくりの企画・立案に取り組みました。

今年度初めて相模原市を課題として設定し、相模原駅北口地区のまちづくりの検討は、約60名の学生が11班に分かれて挑戦しました。課題の対象地区は同駅北口に広がる米軍相模総合補給廠一部返還地で、面積は約15haと東京ドーム約3個分に相当し、相模原市によってまちづくりの検討が進められています。学生たちは、10月に市の職員の案内で対象地区と相模原駅の隣駅「橋本駅」でフィールドワークを実施し、周辺環境や人口動向などを職員にヒアリングしました。その後、課題設定となっている2035年を目標年次とする将来像の構想を練って、授業内でディスカッションを重ね、12月18日の優秀作品講評会で選出された3班が、1月22日に市役所でのプレゼンテーションに臨みました。

当日は、授業を担当する後藤純准教授と学生16名、相模原市から本村市長や奈良浩之副市長をはじめとする担当者ら約10名が出席しました。学生たちは、市内に位置する大学や、高い技術力を持つロボット関連企業や研究所の多さ、豊かな自然など、相模原市が持つ魅力から着想を得たまちづくり計画を発表。作成したポスターと模型を示して、建設する建物のコンセプトやデザイン、敷地内における交通サービスといったアイデアを提案しました。終了後に本村市長は、「学生ならではの視点で、我々では思いつかないような面白い計画ばかりでした。皆さんのアイデアを庁内で共有し、活用できればと思います。相模原のまちづくりはこれから本格的に始まるので、ぜひ一緒に参加してください」と各グループのプレゼンテーションを講評しました。これまで相模原市の森英紀相模原駅周辺まちづくり課長と柴田貴弘建築政策課長は、「プレゼンテーションに先立ち、湘南キャンパスでのディスカッションに何度も足を運び、学生の発表を聞いてアドバイスもしてきました。学生の皆さんがその過程で意見を吸収し、よりよいアイデアにできるよう粘り強く対応した東海大学生のすばらしさを感じました」と語りました。

学生たちは、「小学校や住宅地などすでにある周辺環境や景観を壊さないように意識しました。建物単体のデザインはこれまでの授業で経験がありましたが、15haもある土地のまちづくりに関する課題は初めてだったので勉強になりました」「“自分が住民だったらこういう生活がしたい”と、何カ月もかけてメンバーとアイデアをまとめてきました。キャンパスの外に出て市長に成果を発表できることはめったにない機会なので、自信につながりました」と話しました。後藤准教授は、「地域の皆さんが“どうしたらより楽しく住んでもらえるか”“地域を好きになってもらえるか”という視点で計画を考えた学生の姿勢が印象的でした。各自の才能やアイデアをつなげて形にしていく力を、今後のプロジェクトや進路、社会に出た後にも生かしてほしい」と語っていました。