経営学部の田畑智章教授が運営に携わる「2025年度大学生コンサルティングコンペティション(ConCom2025)」(主催:一般社団法人ConCom運営委員会)のアクションパート成果報告会が、2月18日に品川キャンパスで開催されました。あらかじめ提示された実際の企業の課題に対して、大学生が実現可能性や発展性などプロジェクト化までを射程に入れた解決案を予算内で考え、競い合うコンペティションです。アイデアを発表する「プレゼンテーションパート」だけでなく、実際に企業と協力して具現化していく「アクションパート」も設けられているのが特徴です。
10年目を迎えた今年度の課題は、株式会社ソフマップのデジタルデバイド対策事業に対して、現状、ボランティア性の高いこの取り組みをなんとか収益化できる形として提案するもの。昨年7月のキックオフミーティングを経て一次審査を通過した10チームが、9月の「プレゼンテーションパート」審査会でアイデアを競い合いました。その結果、高齢者を対象とした「スマホ講習会」にアイデアを絞り込んだ本学の学生らのチームが、「アクションパート」への挑戦を獲得。10月から各方面の調査やアイデアの売り込み先選定、販売コンテンツ案を練り上げ、ソフマップ社の担当者と協働して企画の実現に向けて取り組んできました。



当日は、まずConCom運営委員会代表理事の田畑教授があいさつに立ち、ソフマップ社と学生たちの協働を振り返りました。続いて学生8名が登壇し、昨年10月からこの2月まで取り組んできた成果を発表。スマホ講習会の中でも特に「きれいな写真の撮り方講座」に絞り込み、高齢者のフレイル対策として健康意識の向上まで目的としたスマホ活用についての取り組みを紹介しました。学生たちは、実際に介護施設・老人ホームを運営する大手企業に営業し、実現したスマホ講習会の成果も写真を紹介。高齢者目線を心がけて情報の整理など試行錯誤を繰り返した結果、参加者から高い満足度を得られたことなどを丁寧に解説しました。



発表後は、ソフマップ社の担当者らと協働を振り返り、討議。同社の担当者からは、「高齢者のプライドを尊重しながら接客する姿勢に感心しました。今後につながる取り組みだと思いました」「介護施設を経営する大手企業でアイデアを実現できたのは営業力の高さ。タイミングの良さにも感謝しつつ、この経験を今後に生かしてほしい」「高齢者の方々と接して得た“想定外の出来事リスト”は、高齢化社会の中での企業活動で貴重な財産になります」などの意見がありました。本学の卒業生でもあり、同社取締役執行役員で経営企画・管理本部の松橋章仁本部長は、「想定以上の成果でした。同様の取り組みを自治体などにも提案していきたいと考えており、今後もぜひ皆さんの後輩に取り組みをつなげてほしいと思います」と話しました。
報告を終え、副リーダーを務めた土井祐彦さん(経済学科2年次生)は、「学生と企業との連絡役を担いました。双方の考えを建設的な方向に向かうよう整理するのは難しかったですが、大変勉強になりました」と話しました。また、篠塚莉奈さん(経営学科2年次生)は、「企業の人と頻繁にやり取りし、アイデアを出し合う体験は緊張の連続でした。これから本格化する就職活動に向けて貴重な体験になりました」と振り返りました。鈴木優斗さん(同)は、「アイデアを出す難しさ、それを実現化するための苦労などを実感し、物事の捉え方が広がったと感じます」と話しました。
田畑教授は、「企業の方に認めていただけた実感を大事にしつつ、今回の体験を自分の中で言語化し、大学生活や就職活動、さらにその先の社会貢献へとつなげてほしい」と話しました。


