【児童教育学科】寳來 生志子先生【教員紹介】

寳來 生志子 准教授

ほうらい きしこ

所属 児童教育学部 児童教育学科 

学位

学士(文学)

研究分野

生活科/架け橋プログラム/幼保小連携/スタートカリキュラム 

キーワード

#生活科 #架け橋プログラム #幼保小連携 #スタートカリキュラム 


子どもたちの「やってみたい!」を大切にした生活科、スタートカリキュラム、幼保小連携の研究 

発想の転換が鍵!「1年生はゼロからのスタートじゃない!」 

幼児期、遊びを通して様々なことを学んでいる子どもたち。3月までは、「なんでもできる年長さん」と憧れられていました。それが、4月になると小学校で一番年下になるので、赤ちゃん扱いされてしまうという話を聞いたことがあります。本当は、遊びを通してたっぷりと学んできているのに。 

「1年生は、ゼロからのスタートじゃない!」という発想の転換が鍵となります。 

幼児期に学んだことを土台に、子どもたちの「やってみたい!」を大切にして授業を創っていきたい。具体的な活動や体験を通して学ぶこの時期の子どもの発達の特性から生まれた生活科を中心としたスタートカリキュラムがとても大切になってきます。教師が予め敷いたレールを進むのではなく、子どもたちの「やってみたい!」を大切に、学びを展開していく授業づくりにチャレンジしています。

「子どもは有能な学び手である」という子ども観をつなげよう 

子どもにとって安心することはなんでしょう。それは、まわりの大人の笑顔。そして、共感のまなざしです。子どもは、安心しなければ自己を発揮できません。安心感が、子どもたちの意欲や主体性、「学びに向かう力」を引き出すことにつながります。それには、まず私たちまわりの大人が広い心、ゆったりした心で子どもたちと接することが大切です。 

「子どもは、学ぶ意欲と学ぶ力をもった有能な学び手である」と言われています。そのような肯定的な子ども観、共感のまなざし、そして、笑顔で子どもたちに接していきたいですね。つまり、「どれだけ子どもの立場に立てるか」ということだと思います。このような子ども観の共有を大切にした幼保小連携について研究しています。 

 

「ようこその会」で遊びを説明する1年生とやりたい遊びを選ぶ年長さん 

寳來先生が注力しているSDGs


児童教育学科に興味がある受験生へ

「幼保小連携」とは単なる8歳ぐらいまでの話ではなくて、人の一生涯にかかわることを育んでいるのだと思います。そういう気概をもった皆さん、是非に学んでいきましょう。 

本研究内容に関心がある外部の方へ

「手はお膝、余計なことは言わない、指示されたことをよく分からなくても実行する・・」など、自分で考えないで、ただ受動的に言われたことに従う子どもに育ててはいけません。そういうことを時代は求めていませんし、子ども自身も、もともと求めていないのです。 

幼稚園と保育園と小学校がうまく接続するということは、大学や成人に至るまでの日本に育つ子どもたちをどう育てていくかということに、強く影響してくるかと思います。 

一人ひとりの子どもを徹底的に大切にし、教職員が子どもたちの伴走者になりたい。「この人に伴走してもらいたい」と思ってもらえるような教職員になってもらえるよう、私は学生に伴走しています。 


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