文化社会学部広報メディア学科の片山淳教授が「2024年度ティーチング・アワード」優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で濱本和彦副学長(教育担当)から賞状と目録を授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て決定されるもので、24年度は5名に優秀賞を授与しました。

片山教授は2022年度まで広告会社に勤務した経験を生かし、昨年度は「広告概論」や「広告表現」「ビジネスコミュニケーション論」など多数の授業を担当しました。グループワークや口頭発表をはじめとしたアクティブラーニングを積極的に取り入れ、「広告表現」の授業では、各分野で実際に展開されている広報広告事例を分析。さらに、学生の目線で社会の課題や魅力を探し、キャッチコピーや広告ビジュアル、CMの絵コンテを作成するカリキュラムも取り入れました。片山教授は、「フルタイムで教壇に立つのは2年目だったため、それぞれの授業に向けて万全の準備を心がけてきました。今回の受賞が、私の思いが学生たちに伝わった証しだとすると、とてもうれしい」と振り返ります。さらに、「大相撲には三賞と呼ばれる賞がありますが、私の受賞は殊勲賞や技能賞ではなく敢闘賞。14コマの授業それぞれを一つの相撲の取組とするのであれば、一番一番必死になったからこそ選ばれたと考えています」と笑顔で語りました。
今後に向けて、「ティーチング・アワード授賞式の直前に、同じ会場で松前義昭総長・理事長が教職員に向けた講話で、“私学には変えてよいものと変えてはならないものがある”と話されました。この言葉が大変印象に残っています。3年前まで学外で働いていた私としては、大学をよりよく変えるという方向で頑張りたいと思います。変えてはならない建学の精神のもと、これからも授業内容の充実はもとより、研究面でも成果を挙げられるよう努めていきたい」と抱負を語っています。