10月25日(土)、帝京大学八王子キャンパス メディアライブラリーセンターで全国大学ビブリオバトル関東Cブロック決戦大会が開催されました。
関東Cブロック決戦を戦ったメンバーは、東海大学文化社会学部広報メディア学科3年次の西田珠紀さんを含めた下記4名。

・立正大学1年次 兎澤友紀さん
『地球星人』村田沙耶香 著.新潮社,2018
・東海大学3年次 西田珠紀さん
『芸人短歌』井口可奈 著.笠間書院,2024
・帝京大学4年次 大橋千怜さん
『繭の季節が始まる』福田和代 著.光文社,2022
・千葉大学2年次 山坂日菜子さん
『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦 著.朝日新聞出版,2016



光文社,2022

朝日新聞出版,2016

白熱したバトルの結果、立正大学1年次 兎澤友紀さんが紹介した『地球星人』がチャンプ本に選ばれました!
元引きこもりという兎澤さん自身のエピソードのインパクトと独特な話術、『地球星人』の強烈なストーリーが相まって、惹き込まれる内容でした。
東海大学代表で出場した西田珠紀さんは、スピーチの構成を練り直すなど入念に準備しましたが、惜しくも決勝進出は果たせず、最終集計では僅差でトップを逃しました。
ゼミナールを指導する広報メディア学科 増田芽衣教授は「とても頑張っていたので残念です。私も指導法を見直し、また来年再挑戦したいと思います」と語りました。
当日は、数多くのゼミ生達も西田さんにエールを送り、「来年は自分がここで戦う」と口々に話していました。
最後に、今回ビブリオバトル関東大会Cブロックに参加した感想を西田さんに伺いました。

大会に参加してみて、読書歴をプレゼンの中に入れると非常に効果的であると感じました。勝ち上がったバトラーの方は、「読書に対する概念が変わった」「他の小説では物足りない」など、読書生活の中での印象的な経験として本を紹介していたのが印象的でした。実体験を語ることで自然と他の本との比較ができ、紹介する本に何か特長があることが伺えます。バトラーの本に対する熱量も同時に感じ取ることができ、「読みたい」と思わせるのではないかと考えました。私は「お笑いオタク」生活の中で出会った本として『芸人短歌』を紹介しました。この紹介方法だと、「お笑いオタク」視点での一方的なプレゼンになる懸念があります。熱量が伝わり関心を持ってくれる方もいる一方で、お笑いに興味のないオーディエンスからの共感獲得が難しい可能性があります。この視点でプレゼンをするのであれば、興味のない人も「読みたい」と思ってもらえるような表現を入れれば良かったです。
今回初めて大学外でビブリオバトルに参加して、他のバトラーからたくさんの刺激を受けました。ブロック大会で敗れたことは非常に悔しいですが、多くの収穫があり、貴重な経験ができました。来年も参加し、次は全国大会に出るつもりです。
具体的な改善点を踏まえた感想を語ってくれた西田さん。
今後の活躍が楽しみです。
