『文藝工房』第30号の開封式および編集長交代式を行いました

できたての最新号を手に委員の笑顔がこぼれます

 こんにちは、文藝工房編集長の武川沙愛です。先日、『文藝工房』第30号の完成を祝う開封式を大学近くの老舗喫茶店“ルヴェランス”にて開き、料理やお菓子とともに1年間の活動を振り返ったり楽しく雑談したりしました。

 『文藝工房』とは、文芸創作学科で1年に1冊出版している文芸誌です。主に文芸創作学科の学生が授業で書いた小説や、学科内で開催されている“創作コンペティション”というコンテストで受賞した作品などが、編集・校正という過程を経て出版されます。

 また、冊子の中には企画ページもあります。この企画は編集委員全員が自ら考えた企画をプレゼンし、話し合い、採用されたものが本誌に掲載されます。毎年個性あふれる企画がプレゼンされるので、編集委員はそれぞれ企画内容を考えながら企画書制作に取りかかっています。

 第29号から常設化されることになった“後書きインタビュー”は、コンペ受賞作と学生選考作それぞれの作者にインタビューを行い、掲載された作品が生まれた背景や執筆を始めたきっかけなどを記事にしています。こちらも見どころがたっぷりなので、気になる方はぜひ読んでみてください。

 『文藝工房』第30号のテーマは、“成長”です。表紙に描かれた双葉が光を浴びて、これから先の『文藝工房』に向けて背を伸ばしていく。裏表紙の万年筆は、言葉(ことのは)を紡いで物語をつくっていくという、文芸創作学科の一番の特徴をモチーフにしました。

 開いてすぐの扉絵は、先の見えない開かれた入り口に向かって行く写真です。『文藝工房』第30号の目次、そして第31号、第32号と続いていくであろう未来への歩みを進めていくことを意識したものとなっています。

 ベタ塗りの背景に描かれた少しのイラスト。シンプルなデザインだからこそ、何か意味のある表紙にしたい。そういった思いを組み込んで生まれた表紙から始まる『文藝工房』第30号を、お楽しみいただければ幸いです。

鮮やかな緑と白の表紙が30号の目印です

 今年の文藝工房編集委員会は、激動の1年でした。新入生の加入による30人越えの大所帯、新しく顧問に近しい役割を担ってくださった先生方との連携など。昨年度までと大きく変わったことが多く、完全なる新体制として動き始めた段階から、「今年の文藝工房は、土台作りの1年にしよう」と決めていました。

 0から1をつくるのは難しい、とよく言われますが、「実際その通りだったな」と今年1年を振り返り、改めて実感しました。
 楽しいことも辛いこともたくさんあった1年を過ごしながらも、今年も無事に『文藝工房』を刊行することができた。
 この事実が、何よりも誇らしいです。

 来年の第31号は、成長の第一歩目。
 今年度までよりも編集委員全体の数が増えたこと、同級生の数も増えたことを踏まえて副編集長を2人にし、幹部が3人態勢になりました。三人寄れば文殊の知恵。けれども3人だけではなく、同期や後輩たちとも話し合いを重ねながら『文藝工房』を成長させてくれることを、第30号編集長として、1人の読者として、願っています。

30号の武川編集長(左)と新編集長の冨山晴さん(右)

 『文藝工房』という冊子は、作家がいて、編集員がいて、読者がいて、成り立っています。何1つとして欠けてはならない、大切な存在です。そのことを忘れず、リスペクトを持って制作する環境が、とても居心地良くて大好きでした。

 これから先の『文藝工房』も、よろしくお願いいたします。