
毎年7月は夏の芥川賞、直木賞の発表時期です。文芸創作学科では、一昨年の冬から、芥川賞の候補作を読み意見を交換する合評会が開催されています。
春セメスターも終わりが見えてきた7月上旬の夕方、今回で4回目となる合評会が行われました。
今回の芥川賞候補作は、仁科斂さんの「丹心」、村司侑さんの「ソリティアおじさんがいた頃」、小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」、鈴木涼美さんの「悪い血」、八木詠美さんの「アンチ・グッドモーニング」の5作。
合評会参加者は学生2名と倉数先生、青山先生の4名でしたが、いつにもまして率直な意見が飛び交い、たっぷり2時間半、それぞれの作品について語らいました。5作の作風はまったく異なりますが、今回は「労働」にフォーカスした小説が多いということも話題になりました。
初回の合評会から参加する4年次生の永谷さんに、会の感想やご自身の変化についてお話を伺ってみました。
「普段関わることが少ない他学年の人と同じ話題で話すのは、いつも不思議で楽しい思っています。また、先生方が普段どういう着眼点で小説を読んでいるのかを知れるのは面白いです。今回で3回目の参加になりますが、過去の受賞作の雰囲気やデータと比較して話ができるようになったと思います。また、今まで知らなかった作者の作品が毎回必ずあるのですが、その中で好みの作品が見つかると嬉しいです」

今回、もっとも参加者の人気を集め、受賞の可能性が高いのではと予想された作品は、小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」。ほかの作品の評価はばらけましたが、村司侑さんの「ソリティアおじさんがいた頃」にも好感が寄せられました。
そして15日に発表された受賞作は……予想的中、小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」でした!
芥川賞・直木賞の選考は年に2回、次の受賞者が決まるのは来年の1月になります。次回はどんな作品に出会えるか、引き続き楽しみですね。