新学期が始まり、大学図書館で過ごす時間も増えていきますね。
授業の課題レポートをまとめるとき、または卒業論文のリサーチのために、資料探しで図書館を活用することが多いと思います。
もちろん、勉強以外にも、授業の合間に少し静かに過ごしたいときなど、図書館の空間は活用できます。
私は、3月下旬の春季休業期間を利用して、コロナ終息後、初めて、米国のハーバード大学を再訪しました。
6年間の留学生活を送った大学です。
久しぶりに訪問し、あらためて米国大学の図書館の使いやすさを実感しましたので、紹介いたします。
主に二点あります。
まず、卒業生IDカードのことです。
訪問の初日に、図書館利用の申請を行い、卒業生IDを作成しました。
以前よりも、卒業生IDの作成が、かなりシステム化されていました。
オフィスでID用の写真を撮影してもらい、実際にカードの活用を開始すると、その便利なことに驚かされました。
この卒業生カードで、図書館の書庫にも入庫でき、また資料の複写や転送などもスムーズにできる仕組みになっていました。

第二に、開館時間のことです。
週末の土日にも原則、開館していて、すこぶる使いやすく思いました。
土日に図書館が開館しているのは本当に助かります。
掲載の写真は、土曜日午後の総合図書館(ワイドナー図書館)の閲覧室です。
天井が高く、開放的な空間で、学生が思い思いにPCを開き、自習をしていました。
キャンパス内には、総合図書館のほか、専門図書館もあり、私は、専門の関連で、美術史図書館に何度も足を運びました。
閲覧室に、国内外の美術関連雑誌が豊富に揃えられていました。
これらの研究雑誌などのおかげで、最近の研究動向をその場で確認でき、資料の収集の一助となりました。
大学図書館は地味な存在ではありますが、学生生活や研究において、じつは中心的な役割を果たし、卒業生を温かく迎えてくれる空間でもあるのだと考えさせられた再訪となりました。