文芸創作学科で学ぶほとんどの学生は、3年次の秋セメスターからゼミに所属し、指導教員のもとで卒業制作の準備を進めます。卒業制作とは、4年間の学びの集大成。小説、エッセイ、論考、詩、短歌、俳句、映画シナリオ等、毎年幅広いジャンルの作品が提出されてきました。
学生たちは3年次秋セメスターの「卒業制作ワークショップ1」でゼミの仲間とともに自身の興味関心を突きつめ、4年次秋セメスターの「卒業制作ワークショップ2」で作品を完成させます。
ゼミに入ると、準備期間も含めて1年以上の時間をかけて自分の作品と深く向き合うことになります。時に遠回りもしながらじっくり言葉を重ねていくその過程で、学生たちは創作の苦しみと喜びをおおいに体感しますが、最終的にはみな晴々とした顔で、完成した作品を手に卒業していきます。

さて、去る5月半ばの金曜日、今年の3年生向けのゼミ説明会が開かれました。
それぞれのゼミの特色や創作の心構えを熱く説明する学科の教員たちに、参加者も負けじと熱心な眼差しを向けています。「提出期限に間に合わなそうな学生は缶詰にします!」なんていう教員の発言に笑い声もあがりますが、表情は皆、真剣そのもの。
卒業制作で何を書くか、どの教員のゼミを選ぶか、残りの大学生活の過ごしかたを決める重大な決断です。やりたいことがまだ具体的に見つかっていない学生も、この説明会をきっかけに改めて自分の興味関心について考えはじめたようです。
いまはまだ、あれこれ思案顔の3年生。いまから1年半後、どんな作品が提出されるか楽しみです!
