ヨーロッパ・アメリカ学科3年次生の橋上葵さんが、東京学生柔道連盟から派遣され東京で開催されたデフリンピックに学生係員として運営に携わりました。


私は、1年次生の頃から東京学生柔道連盟に所属し、大学生の柔道の大会を運営しています。今回は連盟からの派遣でデフリンピックの柔道競技に学生係員として携わりました。
これまで視覚障がい者大会での係員の経験はありましたが、デフリンピックでは試合の進め方や配慮の方法が大きく異なり、新たな学びがありました。耳が聞こえない、または聞こえにくい選手が出場する大会では、主審の声が伝わりにくいため、選手に触れて合図を送ったり、見えやすい位置でジェスチャーを示したりするなど、触覚や視覚を重視した工夫が行われます。
私の活動は、2月の準備段階から始まっていました。選手だけでなく観客にも柔道を楽しんでもらうため、「柔道の可視化」に関わる試作に参加しました。実際に自分が柔道を行いながら、「すり足」「軽打」「重打」といった動作を感知する検証を行いました。本番では、それら柔道の動作や、会場の拍手・歓声が可視化され映像に表現されている様子を目にし、大きな感動を覚えました。
デフリンピックでの活動を通じて、柔道の可能性や楽しさをより広げられたと実感できたことは、忘れられない経験になりました。
ヨーロッパ・アメリカ学科3年次 橋上葵
