技術士第一次試験の説明会を開催しました

建築都市学部(工学部)土木工学科では6月1日に湘南キャンパスで、「技術士第一次試験のすすめ~技術士を目指して、第一次試験に挑戦してみませんか~」を開催しました。国家資格である技術士は、より専門性の高い業務に従事でき、公的機関が発注する建設関係の入札の際には技術士の在籍人数が条件に入っている場合が多くあります。第一次試験合格で修習技術者となり、職務上の監督者の下で4年を超える実務経験を積むことなどで2次試験の受験が可能になります。本学科では2021年度から、技術士の資格を持つ本学卒業生の団体「望星技術士会」の協力を得て、各種講座を開講しています。

今回は、土木工学科と大学院工学研究科土木工学専攻の学生22名が参加しました。初めに、技術士会の齋藤寛事務局長(1980年度工学部卒・Kプランニングオフィス代表)が技術士の役割や第一次試験を受けるメリットなどを解説。試験の傾向と対策や本学科生の主な就職先と資格の有用性などの紹介に続いて、庄司大介副会長(97年度工学部卒・東京コンサルタンツ株式会社)、藤田孝康幹事(2019年度大学院総合理工学研究科修了・日本ミクニヤ株式会社)、齋藤事務局長が、自身が資格を取得した経緯や時期、どのように仕事に生かせているかといった経験談を披露。藤田さんは、「技術士はキャリア形成に有利な資格です。試験勉強を通して論理的思考への変化や文章力の向上につながるとともに、任される仕事も多くなるため、技術交流などのネットワークの拡大にも有効です」と語りました。

最後に、笠原勉副会長(74年度海洋学部卒・全国水産技術協会シニア技術専門員)が、「第一次試験合格は就職活動でも有利になります。昨年度、東海大学で15名合格したというニュースは業界でも大きな評判になりました。皆さんもこの業界で生きていくのであれば必要な資格です。ぜひ頑張ってください」とエールを送り、三神厚学科長に試験対策の参考書を贈呈しました。横山陽己さん(工学部3年次生)は、「昨年度の土木基礎ゼミナールで望星技術士会の方から第一次試験について説明を受け、公務員試験の対策にもなると聞いて受験を決めました。卒業生からこうしてお話を聞けるのは貴重な機会でとてもありがたい」とコメント。豊田雅之さん(同)は、「東日本大震災での復興支援活動などを見聞きして、地域開発に携わりたいと考えています。公務員として開発に携わるためにも資格はあったほうがいいと聞き、参考になりました」と話しています。