工学部応用化学科の秋山泰伸教授と学生が11月29日に、付属相模高校中等部で「ドクターアキヤマの理科実験教室」を開催しました。中学生に科学の魅力や楽しさを伝え、“理科離れ”を防ぐことを目的とした高大連携の取り組みです。同校の自然科学部に所属する生徒ら21名が参加しました。


今回は、「色と光」をテーマに3つの実験を行いました。初めに、秋山教授が光の3原色について説明し、光を波長ごとに分光する回折格子シートを配布。生徒たちはシート越しに白熱灯と蛍光灯、LEDライトを見比べ、色の見え方の違いを体験的に学びました。続いて、シアン・マゼンタ・イエローの3色の液体を使ったスライム作りを実施。秋山教授が光の3原色と色の3原色の関係やスライムが固まる原理を説明し、一人ひとり好みの色でオリジナルのスライムを作成しました。最後に、液晶ディスプレイの画像が見える仕組みを解説したうえで、紙コップや画用紙、偏光板などを使った万華鏡作りに取り組みました。生徒からは、「最近授業で学んだばかりの光に関する実験だったので、教科書に書いてある内容とつながる部分があり面白かった」「スライムや万華鏡などの工作がとても楽しかった。今まで以上に、理科や化学に興味がわきました」といった声が聞かれました。


秋山教授は、「普段は公共施設や商業施設などで幼稚園児や小学生も楽しめる実験ショーを実施していますが、今回は中学生向けだったので、原理の説明など座学とワークショップを半々で行いました。今後理科や化学の授業で関連話題が出てきたときに、“秋山先生の授業で聞いた話だ”と思い出してもらえたらうれしい。より深い知識を知りたい、学びたいと考えるきっかけになることを願っています」とコメント。相模高・同中等部の出身でサポート役を務めた山崎朱璃さん(工学部応用化学科4年次生)は、「付属相模高在校時に秋山先生の実験イベントのお手伝いをしていたことをきっかけに進路を選択したので、母校でこうした企画に参加できてとても楽しかったです」と話していました。