大学院工学研究科の渡邉さんがWPTアンテナ製作コンテストで優勝しました

大学院工学研究科電気電子工学専攻1年次生の渡邉雄太朗さん(指導教員=工学部電気電子工学科・稲森真美子准教授)が、昨年12月12日に北海道大学で開催された「手ぶら参加歓迎!~身近な材料で作るWPTレクテナチャレンジ~」(主催・運営=電子情報通信学会通信ソサイエティ無線電力伝送研究専門委員会)に参加し、最優秀賞(第1位)を受賞しました。レクテナ(rectenna)は、交流を直流に変換する整流器(rectifier)とアンテナ(antenna)を組み合わせたデバイスで、無線電力伝送の有用な技術としてIoTや宇宙太陽光発電などへの応用が期待されています。

このコンテストは、920MHz帯レクテナの基本原理に関する講義の受講後、配布された材料を用いてレクテナを製作し、完成後に暗室でLEDを光らせることのできる無線伝送距離を競うものです。当日は、パナソニックホールディングス株式会社の担当者に夜、レクチャーを受け、試作機で練習した後、各自のアイデアでレクテナを製作。渡邉さんは、「大会で使用された水平偏波の電磁波の特性に適合しなかったため、最初は自分のレクテナでLEDを光らせることができませんでした。そこで発想を転換し、電磁波に適合するようレクテナの向きを調整したところLEDが強い光を放ちました」と当日を振り返ります。その結果、渡邉さんのレクテナは3m30㎝離れた位置でLEDを光らせることに成功し、最優秀賞を獲得しました。

渡邉さんは、「普段の研究ではあまり扱わない電磁波を専門に研究している方たちと一緒にコンテストに参加し、企業で開発に携わる方にも直接質問できたことは、大きな刺激になりました。かつて興味のおもむくままに回路解析をした経験が役立ち、物怖じせずに臨めたので、さまざまなことに興味を持って挑戦することが大切だとあらためて実感しました。この経験を生かし、専門以外の分野にもアンテナを張り、チャンスをつかんで研究を深めていきたいと思います」と話しました。稲森准教授は、「渡邉さんは、分からないことがあったら同じラボの友人や先輩に聞き、自分で実験して試すという順序立てた研究姿勢を持っています。研究や実験分野でもAIの活用が進む中、周囲とコミュニケーションを取りながらものごとを進める姿勢はますます重要になるでしょう」と話しています。