国際学部の学生が8月24日に、JICA横浜で開催された「Young Africa Connect 2025 アフリカへの理解が深まる1日」の企画・運営に参加しました。このイベントは、20日から22日にかけて横浜市で開催された日本政府主導の国際会議「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」と連携し、公式パートナー事業として実施されたものです。経済的・文化的に大きな注目を集めているアフリカについて、日本の若者に興味・関心を持ってもらおうと、ユース世代を中心とする有志により企画されました。荒木圭子学部長が実行委員会事務局長を務め、本学部生も役員や委員として参画。また、セッション科目「Global Action Advanced A」の一環として同科目を履修する多数の学生が企画・運営に参加しました。



学生たちは当日、会場のワークショップコーナーで、ウガンダの元少女兵が作ったペーパービーズを使ったアクセサリー作りや、アフリカ各地に根差す土地の歴史や人々の思いが模様として表現されているアフリカ布の試着、アフリカ各国の国旗をモチーフにしたカラフルな国旗のタトゥーシール体験、伝統楽器の体験会など多彩なコーナーを運営。アフリカ布の試着を担当した森谷有希さん(2年次生)は、「日本で触れる機会のない貴重な布を気軽にまとってアフリカの文化に触れてもらおうと2カ月間にわたって準備してきました。多くの人に出会えて貴重な経験になりました」と話しました。



会場では、「アフリキャンパス」をテーマにポスターセッションやショートピッチも実施。本学部の学生を中心に活動している「Ubumwe Coffee Project」がブルンジ共和国のコーヒー豆の販売や、同国を紹介するポスターを展示したほか、活動についてステージでプレゼンテーションしました。プロのディレクターが監修して南スーダンやルワンダのデザイナーの衣装を使用したファッションショーも開催され、学生が企画の準備段階から関わり、スタッフの一員としてステージ進行を担いました。



また、さまざまな大学の代表が登壇し議論するラウンドテーブルも開催。本学部からマキ・ワーティック・イーサ・ヤスミンさん(4年次生)が登壇し、「2050年に向けて日本とアフリカの関係をどのように強め、改善していくべきか」をテーマに活発な議論を展開しました。民族衣装をまとったヤスミンさんは、冒頭で出身国であるスーダン共和国の政治状況や隣国諸国との関係、内戦・クーデターなどで翻弄された人々の生活などを紹介。「将来的にアフリカ諸国と日本が対等の関係に立ち、さまざまな分野での人材還流が活発になることを期待しています」と話しました。


