
健康学部健康マネジメント学科では2月1日から3月10日にかけて、デンマークで1カ月のインターンシップ・トライアルプログラムを実施しました。2025年度は、トライアルとして、本学科の開講科目「フィールドワークC」(冬)の枠組みを利用して実施。将来的に、全学派遣プログラムとしてのあり方も検討されています。通常の視察タイプの短期研修とは異なり、海外拠点の東海大学ヨーロッパ学術センター(TUEC)に約1カ月滞在し、高齢者施設で24時間、TUECで56時間実習しました。このプログラムは、学生の主体的な学びと実践力、そして深い異文化理解を育むことを目的としたプログラムで、学生自身が現地の担当者と相談して実習内容を計画しました。
インターンの受け入れ機関である高齢者施設では、デンマークが大切にする「尊厳を守るケア」を実際に体験しました。スタッフの業務を側面的に支えながら、ボーリングや体操、食事介助などを通して入居者と交流しました。参加生全員が口をそろえて印象的だと語ったのは、「一人ひとりの自律と意思決定を何より尊重する姿勢」です。高齢者施設においても、入居者の部屋は本人らしさを大切に飾られ、できることはできる限り自分で行うことが尊重されています。スタッフの髪色やアクセサリー、ユニホームの色が自由である点も、個性を大切にする文化を象徴していました。
増田紗蘭さん(2年次生)は、「高齢者施設におけるケアは身体的支援だけではなく、入居者の生活環境や人との関わりを大切にすることが重要であると学びました。今回の研修での学びを生かして日本とデンマークの制度・文化の違いなどについて理解を深め、自分自身の将来のキャリアを考えるうえでの参考にしたい」と述べました。また、ニュージーランドでのワーキングホリデーの経験もある道祖春菜さん(4年次生)は、「デンマークでは、細かな指示を待つのではなく、自分で考え、行動すること、主体性や自発的な行動が重要であると気づかされました。こうした姿勢は、多様な価値観や文化の理解、将来、国際的な福祉や他文化チームで働くときに役立つのではないかと感じました」とかたりました。また、奥田夏帆さん(2年次生)は、「デンマークの入居者の方々とジェスチャーも織り交ぜて親しく交流できました。入居者の行動全てに付き添って細かく管理するのではなく、できることは自分で行ってもらい、自由に行動できる環境を整えることの大切さを学びました。また、入居者だけではなく、スタッフ同士のコミュニケーションの取り方やスタッフの休暇の取り方など日本と違う点がたくさんあることを理解できました」と感想を話していました。
高齢者施設での研修後、学生たちはTUECで、施設案内、訪問受け入れの側面的な準備、買い出しや荷物搬入、資料作成、イベント企画など、運営を支える裏方的な実務にも幅広く携わりました。受け入れを担ったTUECのヤコブ事務長は、「学術センターでは、これまでもコペンハーゲン大学の学生を多数インターンで受け入れてきましたが、今回初めて、東海大学の学生を訪問者(ゲスト)としてではなく、一緒に働くスタッフ・インターンとして受け入れました。あまり目に見えない裏方的な業務をよく担ってもらい助かりました」と述べました。



