教養学部芸術学科の池村明生教授と熊谷慶助教、鈴木陽さん(4年次生)、高橋彩希さん(3年次生)が7月23日に、平塚市役所で開かれた市長定例記者会見に出席。「ひらつかタマ三郎漁港」での壁画制作事業について発表しました。本事業は、漁港入口の擁壁に壁画を施すことで漁港のPRや落書き防止につなげることを目的に、平塚市・東海大学交流提携40周年事業の一環として企画されたものです。本学科の開講科目「ラボラトリートライアル(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」の履修学生たちが参加し、今年1月に現地で試験的に「ひらつかタマ三郎」をモチーフとしたスプレーアート壁画7点をスプレーと絵の具で描きました。今後は、7月末にさらに多くのタマ三郎たちを学生たちが描き、10月には平塚市立港小学校の3年生102名と一緒に、タマ三郎の周りに海の生物を描くワークショップを開いて壁画を完成させる計画となっています。


会見では、初めに落合克宏市長が事業内容を説明。続いて池村教授が制作スケジュールやデザインの完成案をイメージ図と共に解説し、「ひらつかタマ三郎は、平塚市漁業協同組合からの依頼を受けて本学科の学生が考案しました。誕生から10年近く経った今も市の方々に愛されているキャラクターであり、今回の事業を通じてタマ三郎がさらに子どもたちにとって身近な存在となり、市外の方にとっても観光名所の一つとなることを期待しています」と話しました。また、鈴木さんがスプレーアートの技法やこれまでの制作過程について語り、記者からの質問にも対応しました。鈴木さんは、「紙と違って壁面に絵を描くのは難しい部分もありますが、小学生の皆さんは事前に練習しているそうなのでとても楽しみです。当日は自由に楽しく絵を描いてもらいたいので、1月の試験制作の経験を生かしてサポートに徹します」と話します。高橋さんは、「私たち3年生は初めての壁画制作で、2m近いサイズの型紙作りに苦労しました。前回よりも動きのあるタマ三郎を描くので、多くの人に見に来てもらいたい」と語りました。