芸術学科の学生たちがひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」のマスコットキャラクターを制作しました

教養学部芸術学科の開講科目「ラボラトリートライアル(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」(指導教員=池村明生教授、熊谷慶助教)を履修する3年次生11名が、ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」のマスコットキャラクターを考案。7月14日に湘南キャンパスで、同ショップ運営協議会の職員と平塚市役所生涯福祉課の担当者に向けてプレゼンテーションしました。平塚市役所内にある「ありがとう」は、市内で活動する30の福祉事業が連携して運営しており、2015年度に本学科の学生がロゴマークをデザインしました。今回は、平塚市と東海大学の交流提携40周年記念事業として依頼を受け、授業の一環で協力。今年4月には市内2カ所の福祉事業所を実際に見学し、着想を得てキャラクター制作に取り組みました。

学生たちは、多くの人に愛されるキャラクターや親しみやすいキャラクターなどテーマを設定。ロゴマークの形や色を利用したり、ショップでスタッフが着用しているエプロンをキャラクターに着させたりと、多様なデザインを提案しました。今後は、福祉事業所の利用者約1200名と施設関係者らによる投票を行い、来年2月を目途に採用案が決定する予定です。運営協議会会長の髙橋眞木さんは、「学生一人ひとりが個性豊かなキャラクターを考えてくれて驚きました。完成したあかつきには、10年先も愛されるようなキャラクターに育てていきたい」と語っていました。

兵藤百華さん(3年次生)は、「事業所を見学した際、利用者の方にとっては仕事場であり家でもある場所だと感じたので、温かみを感じるキャラクターをイメージし、ロゴマークと並んだときになじむようにデザインしました」と語ります。山宮彩愛さん(同)は、「事業所の利用者の方々は仲がよく幸せそうだと感じたので、その中に紛れ込んでいてもおかしくない人懐っこいキャラクターをデザインしました。着ぐるみやぬいぐるみになったとき、触れ合うことで親しみやすさを与えられるよう、触感のイメージもプレゼンで伝えました」と振り返りました。