教養学部芸術学科では10月2日に平塚市の「ひらつかタマ三郎漁港」で、平塚市立港小学校の小学3年生と壁画を制作しました。この取り組みは、漁港入口の擁壁に壁画を施すことで漁港のPRや落書き防止につなげることを目的に、平塚市と東海大学の交流提携40周年記念事業の一環として企画されたものです。本学科の開講科目「ラボラトリートライアル(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」(指導教員=池村明生教授、熊谷慶助教)の履修学生たちが今年1月と7月に、本学科卒業生がデザインした市の漁業PRキャラクター「ひらつかタマ三郎」をモチーフとしたスプレーアートを50点描画。そして今回102名の児童がタマ三郎の周りに海の生き物を描き、壁画を完成させました。


当日は池村教授と熊谷助教、市役所職員や漁業協同組合関係者らが子どもたちを出迎え、子どもたちは同漁港で水揚げされるアジやシイラといった特産品をはじめとした多種多様な海の生き物を描きました。子どもたちからは、「こんなに大きい壁に絵を描くのは初めて。いつも遊んでいる海岸に自分たちの作品が残ることがうれしい」「みんなで頑張って描いたので、壁に落書きをする人が減ると思う」といった声が聞かれました。池村教授は、「漁協から依頼を受けてタマ三郎が誕生してから10年以上経ちますが、小学生にも認知されるキャラクターに育ててもらい、こうして壁画にまでなったことはとても感慨深い。楽しそうに絵を描く姿からエネルギーをもらいました」とコメント。熊谷助教は、「100人規模の大プロジェクトになったのは、市の方々の尽力と池村先生の手腕だと感じています。子どもたちの絵は同じような構図にならず一人ひとり個性豊かで、とても華やかな壁画になりました。地元民や釣りに来た人が壁画の写真をSNSに上げている様子も見られ、話題になっていることをうれしく思います」と話していました。

