基盤工学部生が電気・情報関係学会九州支部連合大会での発表で電気学会九州支部「令和元年度優秀論文発表賞B賞」を受賞しました

基盤工学部電気電子情報工学科3年次生の中島浩平さん(指導教員=岩崎洋一郎教授)が、9月27日に北九州市の九州工業大学で開催された2019年度(第72回)電気・情報関係学会九州支部連合大会(同大会委員会主催)で「物体検出アルゴリズムYOLOv3を用いた交通量と車両走行軌跡の自動計測」のテーマで発表。高い評価を受け、このたび電気学会九州支部から「令和元年度優秀論文発表賞B賞」が授与されました。

電気・情報関係学会九州支部連合大会は、電気学会九州支部、電子情報通信学会九州支部、情報処理学会九州支部、照明学会九州支部、電気設備学会九州支部、映像情報メディア学会九州支部、日本音響学会九州支部、IEEE Fukuoka Sectionが同大会委員会の主催学会として参加しており、電気、電子、情報に関係する幅広い分野の研究が多数発表される伝統ある研究大会です。

中島さんの発表したテーマは、画像処理研究室の岩崎教授と三球電機株式会社との共同研究で、人工知能「ディープラーニング」の物体検出アルゴリズムYOLOv3で車両の位置と車種を識別し、画像処理研究室で構築したコンピュータプログラムを用いて識別された車両の走行軌跡と方向別の交通量を自動計測し記録するものです。佐賀県警察本部の協力を受けて計測対象となる交差点付近の電力柱に設置したネットワークカメラの交通流映像を、ネットワークカメラとともに設置したビデオレコーダに録画。その映像を提案した手法で計測、記録しました。このコンピュータプログラムは、昨年度まで画像処理研究室に所属していた竹原洋志さん(現ヤマハ発動機株式会社勤務)が主に構築したもので、今年6月に画像処理研究室に配属が決まった中島さんが、その改良に取り組んだことで車両走行軌跡と交通量の計測記録精度を実際の調査に使えるレベルまで向上させました。佐賀県警と三球電機との間では、交差点での交通量調査にこの手法を使用する検討もされています。

中島さんは、「優秀論文発表賞B賞をいただき、大変うれしく思います。日々指導してくださる岩崎先生や周りの方々のご協力のおかげで、このような素晴らしい賞をいただくことができました。発表後にいただいた評価やアドバイスを生かし、今後の研究に励んでいきたいです。」と話しています。

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