熊本キャンパスで日本広報学会第20回全国大会が開催されました

熊本キャンパスで10月18、19日に、「日本広報学会第20回研究発表全国大会」(主催:日本広報学会)が開催されました。同学会は、経営体の広報活動 などについて学術的・実践的な研究を行い、理論として体系化するとともに、国際社会に通用する広報マインドを醸成することなどを目的に1995年に設立さ れた組織です。今回は本学が幹事校を務め、統一課題「グローカル時代におけるコーポレート・コミュニケーション戦略を深化する」のもと、広報理論、企業広 報、広報人材、行政広報、社会貢献などに関する43件の研究発表と、同学会の研究助成金を受けている課題15件を紹介するポスターセッションが行われ、同 学会の会員や本学の学生、市民ら約270人が参加しました。

18日の開会にあたっては、幹事校を代表して本学の平野葉一副学長が「東海大学では、To-collaboプログラムなどを通して地域への貢献を進めてい ます。本学での全国大会の開催を歓迎いたします」とあいさつ。その後の基調講演では、JR九州相談役の石原進氏(九州経済連合会副会長)が「観光を九州の 基幹産業に~活力ある九州に向けて」をテーマに、九州の観光戦略を紹介。「ななつ星in九州」など魅力ある列車を投入していることに触れながら、 「2023年には外国人による九州観光の売上を現在の5倍にあたる6404億円としたい」と目標を語りました。続いて、熊本県の蒲島郁夫知事が「くまモン の政治経済学」をテーマに講演。小説家、牧場主、政治家などを目指した自らの生い立ちを披露しながら、「失敗を恐れず挑戦することが大事」と語るととも に、くまモンの存在が蒲島知事の掲げる「県民総幸福量の最大化」に貢献したと述べました。講演直後には、くまモンも登場。くまモン体操を披露したほか、参 加者との撮影タイムも設けられました。

続いて行われたパネルディスカッションでは石原氏と蒲島知事の2名に加え、異文化経営学会会長で桜美林大学教授の馬越恵美子氏、長崎大学副学長で広報戦略 本部長の深尾典男氏、事業構想大学院大学副学長の上野征洋氏(日本広報学会副会長)の5人が登壇。本学経営学部観光ビジネス学科の小林寛子教授がファシリ テーターを務めました。馬越氏は、コーポレート・コミュニケーション戦略としての”女性活用”推進の必要性を提起。専門のダイバーシティ・マネジメントの 現場について報告しました。深尾氏は、これまで会社組織ではない大学では困難と思われていた大規模の広報戦略本部を学内に設置したことに触れ、「長崎大学 のグローカル戦略とコミュニケーション」について紹介。大学運営の高度化に向けて、ステークホルダーとの連携強化を推進できる組織を通じて、情報収集と発 信の体制を一本化することの重要性など、入試広報だけではない幅広い大学広報のあり方を示唆しました。また上野氏は、「グローカル・コミュニケーションの 現状と未来」について、それぞれが置かれた位置でのグローカル広報戦略推進を語りました。

19日には、会員による研究発表とポスターセッションを実施。同学会常任理事で大会実行委員会委員長を務めた小野豊和教授(経営学部経営学科)は、「今回 は初日の基調講演に約90名の市民の方に参加をいただき、はじめて企画したポスターセッションでも活発な意見交換が行われるなど、成功裏に終えることがで きました。広報活動にご協力をいただいた、熊本県国際観光コンベンション協会、学校法人東海大学総合研究機構をはじめ、協力してくださった方々にお礼申し あげます」と話しています。

熊本キャンパスで日本広報学会第20回全国大会が開催されました

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