英語文化コミュニケーション学科では、学生一人ひとりが自身の「強み」に気づき、それを将来に活かす力を養うことを目的に、5月21日、「“強み”開発で見つける最高の学生生活」セミナーをオンライン上で開催しました。

本企画は異文化コミュニケーションを専門とする山本志都教授が企画・運営のもと、才能研究者であり、ストレングスファインダー®認定コーチの中村勇気氏を講師に迎え実現したものです。
まず「強み」と「才能」の関係等を理論で学び、その後でAI技術を活用した自己分析を行いました。使用したのは、中村氏が独自に設計・開発した「強みseeking」というGPTプログラムによる対話型AI。学生自らの強みや特性が、AIとの対話を通して自然と可視化される設計になっています。学生は自らの経験や興味を示すエピソードを入力し、AIからのフィードバックを受けたうえで強みを言語化していき、最後にそれを共有するワークも行われました。
参加した学生のアンケートには、次のような声が寄せられました(実際の記述を基にして短くまとめています)。
「AIに自分の強みを分析してもらう新しい体験ができました。人と協力して何かを成し遂げる力が強みだと気づき、自信が持てました。」
「AIにはあまりいい印象を持っていませんでしたが、セミナーを通して正しい使い方を学び、興味を持つようになりました。」
「今までなんとなく強みだと思っていたことを、言語化することで明確に認識できるようになりました。」
さらに、ユニークな気づきも寄せられました。
「才能は“若いうちに開花するもの”と思っていましたが、遅咲きでもいいと気づきました。強みは自然とやってしまうことに現れるとわかり、肩の力が抜けました。」
また、
「無意識に意識する力が自分の強みではないかと気づきました。意識していないようでいて、自然にいろいろ考えている自分に驚きました。」
というコメントもあり、AIとの対話をきっかけに普段は気づかない自身の特性に目を向ける学生も見受けられました。
セミナーでは、ポジティブ心理学に基づく「HERO」や「3E」といったフレームワークも紹介され、学生たちはさまざまな角度から自分を見つめ直す機会を得ました。