第12回東海大学湘南連句・かなぶん連句会「失はれた手袋の巻」を開催しました

文学部文芸創作学科では横浜市の神奈川近代文学館と共同し、10月25日に同館ホールで第12回東海大学湘南連句・かなぶん連句会「失はれた手袋の巻」(第309回東海大学文学部・知のコスモス)を開催しました。文学や俳句に興味を持つ市内の住民のほか同学科の学生や卒業生など92名が参加。小島ゆかり氏(歌人)、本学科の辻原登教授(作家)と長谷川櫂教授(俳人)の3人の選者が「発句=落ちてゐる片手袋や昼の月」から「第六」までを読み、「第七」以降を来場者が投句して半歌仙十八句を巻き上げました。

連句は、ある人が詠んだ「五・七・五」の句に別の人が「七・七」の句をつなげ、これを繰り返して一つの作品を作る伝統的な文芸です。この日は、参加者が3分程度で句を考えて短冊に書き、長谷川教授がその中から5、6句を選択してスライドに投影。選者3名が感想を語り合い、批評しながら一句を選びました。また、選句の合間には小島氏と辻原教授が源氏物語など連句に関するトークを披露。参加者は連句が盛んだった時代に思いをはせながら、創作を楽しんでいました。運営に携わった本学科の倉数茂講師は、「伝統的な文芸に触れる貴重な機会。来年以降も続けていきたい」と話しています。

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