広報メディア学科の2チームが「ACジャパン広告学生賞」で優秀賞を受賞しました

文学部広報メディア学科が開講する授業「CM制作」を受講する学生チームと小泉眞人ゼミナールに所属する学生チームが、「第13回ACジャパン広告学生賞」(主催:公益社団法人ACジャパン)でそれぞれ優秀賞を受賞しました。本学科ではCM制作スキルの修得や編集作業などの学びを生かそうと毎年応募しており、学生の受賞は今回で9回目になります。3月10日には東京都の電通ホールで授賞式が開催されました。

ACジャパン広告学生賞は、日本の未来を担う若い世代が広告制作を通して公共広告への理解を深め、社会に主体的にかかわる「公」への意識を育むことを目的に2005年から開催されています。今回は全国の大学や専門学校など31校から186作品がエントリー。1次選考、2次選考を経て、最終審査でグランプリ、準グランプリが1作品、審査員特別賞4作品、優秀賞17作品が決定しました。

「CM制作」の授業を受講する藤田遥香さん(4年次生)、菰田涼太郎さん(3年次生)、中野侃さん(同)、 山田亜依さん(同)は、性的マイノリティ(LGBT)をテーマに「性別の選択肢は2つじゃない」を制作。リーダーの菰田さんは、「海外のSNSの中には性別の選択肢が50近くあるものもあります。日本ではLGBTへの認知度が低く、少しでも多くの人が関心を持ってくれればと思い、このテーマに設定しました。難しい内容であることはわかっていたので、CMを見てくれた人が簡単に内容を理解できるようシンプルな構成を意識しました」と話し、「受賞が決まったときは、飛び跳ねてしまうほどうれしかった。チームの雰囲気もよく、メンバー同士で活発に議論ができたのも受賞の要因だと思います。この賞は今回のチームだからこそ手にすることができました」と喜びを語りました。

小泉教授のゼミナールに所属する大橋就平さん(4年次生)、天田裕喜さん(3年次生)、柏木寅希さん(同)、生天目舞さん(同)、 野極梨花さん(同)は、アルコールハラスメント防止を訴える「止める勇気」を制作。アルコール中毒などで緊急搬送される人数データなどを作品内に盛り込むことで、一気飲みや飲酒の強要の恐ろしさを伝える内容になっています。リーダーの天田さんは、「居酒屋を貸し切っての撮影では、ほかのゼミメンバーにも協力してもらい、盛り上がる学生たちの様子をリアルに再現しました。私たち自身もアルコール中毒の危険性を再認識しました。今回の受賞にあたり、指導してくださった小泉教授に感謝するとともに、協力してくれたゼミの仲間たちにもお礼を言いたいですね」と語りました。

小泉教授は、「両作品ともに学生らしいテーマ設定で、シンプルかつ明快にそれぞれの意図が表現されていました。本学科では常に、学生たちには社会的に価値のあるメッセージを創造・発信できる力を身につけてほしいと考えています。公共性の高い広告メッセージを検討する中で、今社会で何が問題になっているのか、学生として何を発信するべきなのかを考えるきっかけにもなりました」と話しました。

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