フィリピンの大学生を対象にした研修プログラムを実施しました

海洋学部海洋科学博物館では、5月23日にフィリピンの大学生を対象にした研修プログラムを実施しまし た。これは、一般財団法人日本国際協力センターが、科学的な研究を通して地域の自然や共生のあり方を探るとともに、日本の高等教育機関と地域とのかかわり について学んでもらおうと主催した研修旅行の一環で、理工系学部で学ぶ51名が参加しました。

一行は、学芸員の解説のもと博物館内で飼育している水棲生物や、魚類の構造を模して作られたロボット「メカニマル」、付設の津波実験施設などを見 学。その後、秋山信彦館長(水産学科生物生産学専攻教授)による講義「アワビ・イカ・カワハギなどの地下海水の陸上養殖について」を聴講し、秋山館長が取 り組んでいるアワビの陸上養殖場も視察しました。学生たちは講義や視察の間、何度も質問し、メモを取りながら熱心に学んでいました。

参加者からは、「日本が持っている革新的な技術が人々の暮らしをよくするために直接利用されていることや、大学と企業、そして行政機関の連携が明確 な成果を生んでいることに感心しました」、「陸上養殖では、よりよい製品を生み出すために利用可能な資源と革新的な技術が融合されていました。帰国後は友 人にこうした研究が行われていることを話し、直接的にコミュニティーの役に立つ研究を行い、自国の製品や技術、国をよりよくする技術革新に企業や政府が資 金を提供してくれるよう働きかけたいと思います」といった感想が聞かれました。

フィリピンの大学生を対象にした研修プログラムを実施しました

フィリピンの大学生を対象にした研修プログラムを実施しました