大学院生が日本地球惑星科学連合大会の口頭発表で学生優秀発表者に選ばれました

大学院海洋学研究科修士1年次生の八木雅俊さんが、5月20日から25日まで千葉県・幕張メッセで開催された日本地球惑星科学連合大会の口頭発表に参加。学生優秀発表者賞に輝きました。日本地球惑星科学連合は、地球や惑星科学などの分野を研究する科学者や学生ら7000名以上が加盟する学術団体です。同大会の口頭発表では、4515名が日ごろの研究成果を発表。7月中旬に審査結果が発表され、75名の学生が優秀発表者に選出されました。

同大会で八木さんは、「八代海海底断層群における活動履歴の解明-高分解能地層探査装置を用いたSeismic Trenchingへの試み-」と題して研究成果を発表。熊本県西部の八代海海底を高分解能地層探査装置で調査し、通常は500m間隔の測線で計測する活断層の活動履歴解析を25m間隔で測り、集まったメガデータを用いて海底下地質構造を3Dで可視化することに成功しました。また、主に陸上での活断層調査に用いられるトレンチ調査(断層が横断する方向にトレンチという溝を掘り、断層の活動履歴を調べる)を海域でも水中音響を用いて実施。Seismic Trenchingという新たな手法を開拓し、海域における活断層履歴解読の高度化を実現させました。八木さんは、「受賞の喜びを励みにして、これからもさまざまな海域で調査をしていきたい」と話しています。

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