洋上セミナー2018「ワクワク洋上散歩~駿河湾で深海魚を探そう!~」を開催しました

海洋学部では、10月21日に静岡市清水区の巴川河口の岸壁を発着点として、東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174t)を用いた洋上セミナー2018「ワクワク洋上散歩~駿河湾で深海魚を探そう!~」を開催しました。駿河湾は最深部が約2500mに達する日本一深い湾として知られており、急峻な海底地形と湾を取り巻く地理的特徴が、外洋と沿岸の2つの側面を合わせ持つ独特な自然環境を作り出し、これによって多種多様な生物が生息しています。本セミナーは、参加者の皆さんが望星丸に乗船して駿河湾を巡ることにより、その特徴や魅力、本学部の教育と研究の内容について理解を深めていただくことを目的としており、2013年度から毎年開催しています。

6回目となる今回は、地域連携センターによる「キャンパス大学開放事業」の一環で実施し、静岡県内外の中高生と保護者ら一般市民67名が参加。船内で開講式を行ったあと出港し、深海生物採集用ネット(IKMT)について説明を受けました。その後、ブリッジ見学やIKMTを投入する様子を見学。また、船内に戻ってからは「ロープワーク体験」やビー玉を使った「海のしずく」製作など体験プログラムに参加しました。昼食後は、採集が予想される生物の説明を受けた後、再び甲板に出てIKMT揚収の様子と深海生物の分類作業を見学し、その後、船内に戻り、ビーカーやシャーレなどに入れた深海生物の説明を受け、触ってみたり質問したりと熱心に観察しました。最後に修了式を行い、本学部の川崎一平副学部長から参加者に修了証が手渡されました。

参加した高校生たちは、「深海生物の特徴や面白い生態をわかりやすく教えてもらい、とても勉強になりました」「船に乗ること自体が初めてでしたが、大学生が話しやすく、気軽にいろいろなことを聞けたのでよかったです。すてきな体験ができ、参加してよかった」とコメント。高齢の男性は、「清水に生まれ育ち、駿河湾には親しみを持っている反面、意外と知らないことが多いので、地理や生物などを詳しく知りたいと思い参加しました。統率が取れた中にもフレンドリーなクルー、学生たちのホスピタリティーに心から感謝しています」と感想を話していました。

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