海洋学部卒業生の高橋氏が日本潜水協会会長に就任しました

海洋学部航海工学科卒業生の高橋宏氏(1982年度卒)が今年5月、日本潜水協会会長に就任しました。同協会は、潜水技術の向上、労働災害の防止及び計画的養成を行い、潜水事業の健全な発展とともに港湾などの社会資本整備の促進することを目的に設立されました。現在は、潜水業務に携わる160社と、海洋建設会社など賛助会員161団体で構成され、今年創立50周年を迎えています。

高橋氏は本学部を卒業後、海洋工事を専門とする三国屋建設(当時:三国屋サルベージ)に入社。東京湾アクアラインや茨城港の建設、海難船舶の救助など、作業船の運航や潜水業務に従事してきました。潜水士は、水中で作業を行うことができる唯一の職業であり、人々の生活や日本の国土を水中から支える役割を担っています。海洋構造物の建設や維持管理、海難船舶のサルベージ、海洋の調査測量、漁業、潜水を指導するインストラクターなど職種は多岐に渡ります。また、現在は本学同窓会の副会長も務めており、「仕事をする中で、海洋に関連した会社で勤務する同窓生によく出会います。経営者や幹部の方々も多くその存在にいつも助けられています。東日本大震災の際には、仙台市で開催された宮城支部同窓会に復興作業に従事していた同窓生も参加して、被災地を応援する中で同窓の絆を育むこともできました」と振り返ります。

「近年はカーボンニュートラルやコンピューターを活用した情報通信の技術開発が注目されています。造船・機器製造、IT やエネルギーなど様々な業界で働く同窓生と一緒になる機会があり、今後もあらゆる場面で総合大学としての幅広いネットワークを活かせるものと考えています」と語り、学生たちに向けて、「海洋産業界では、海との大きなつながりを持つ東海大学の学生に将来を託す重要な人材として期待を寄せています。後輩たちにも、日本、そして世界の海で活躍してくれることを私も大いに期待しています」とエールを送っています。