静岡市・東海大学連携事業「シロウオの観察会」を開催しました

海洋学部では3月9日に、静岡市清水区の清水港湾労働者福祉センターと近隣の庵原川河口で、静岡市・東海大学連携事業「シロウオの観察会」を開催しました。本学と静岡市が結んでいる包括連携協定に基づいて毎年実施しているもので、地元の豊かな自然環境への理解を深め、環境保全の意識・関心を高めることが目的です。今回は、市内の小中学生と保護者合わせて40名が参加しました。

はじめに、水産学科の松浦弘行准教授がさまざまな水棲生物の生態や幼体などについて解説し、チリメンジャコの中からタコやイカ、エビ、カニなどシラス以外の生き物(チリメンモンスター)を探し出して観察。同学科の学生もサポート役として加わり、子どもたちはピンセットで「チリメン」をより分け、さまざまな生き物を探し出しました。続いて、秋山信彦教授がシロウオについて講義。シロウオはハゼの仲間であり、2月下旬から3月下旬の時期にだけ、海から川に上がり産卵するという生活史を解説しました。九州から北海道南部まで広がる分布のうち、日本各地の遡上開始時期を説明。「桜より約1カ月早く北上する“シロウオ前線”は春の風物詩。日本中のさまざまな漁港で水揚げされています」と話し、福岡県・室見川や福井県・常宮など各地の漁法を紹介しました。さらに河川に遡上したオスとメスが、つがいで2~3週間を巣の中で過ごし産卵を迎えるといったシロウオの生態を示しながら、静岡市内での調査の様子やその結果などを紹介。「静岡市は政令指定都市の中ではシロウオが遡上する数少ない市です。採集したシロウオをよく観察し、この環境を維持できるように意識してください」と子どもたちにメッセージを送りました。

庵原川での観察では、参加者が秋山教授や学生たちとともに、たも網を使って川を遡上するシロウオを採集。河川改修工事の影響でシロウオは少なかったものの、ボラ、ヌマチチブ、カワアナゴ、ヒラテテナガエビ、モクズガニなどが見つかり、秋山教授が解説しながら詳しく観察しました。参加した子どもたちは、「魚が大好きなので、面白い話をたくさん聞けてよかった」「チョウチョウウオの赤ちゃんが見つかり、先生からもほめてもらえてうれしかった」と笑顔を見せていました。