
医学部付属病院高度救命救急センター・池原卓看護師の人命救助への協力に対し、このほど麹町消防署から感謝状が贈呈されました。池原さんは、6月2日に東京都千代田区内で開催されたスポーツ大会を観戦中に、選手が突然倒れたため客席から駆け寄り、迅速なBLS(一次救命処置)を実施。周囲にいた人たちの協力を得て胸骨圧迫を繰り返すとともにAED(自動体外式除細動器)を使用し、傷病者を救急隊に引き継ぎました。
池原さんは、「選手の倒れ方が不自然だと思った次の瞬間には客席を飛び出していました。病院に搬送された患者さんが自分で歩いて退院できるまでに回復し、無事に社会復帰されたと聞いて本当にうれしく感じています」と話します。
7月7日に同署で行われた贈呈式では、山口圭二署長から池原さんに感謝状が手渡され、列席した署員から大きな拍手が贈られました。高度救命救急センターで、日々救急搬送される患者さんに対応している池原さんは、院内の全職員にBLSを指導するインストラクターとしても活動しています。「医療従事者でなくても、BLSに関する正しい知識と技術を身に付け、少しの勇気を持てば、誰かの命を救えることを伝えたい。今回の経験をインストラクターとして生かすとともに、看護師としてもさらに研鑽を積んでいきます」と語っています。

