医学部医学科が新入生研修会を実施しました

医学部医学科では4月3日、4日に神奈川県箱根町で、新入生研修会を実施しました。学生同士や教職員との共同体験を通して大学生活への意欲の向上を図るとともに、学修目標を設定する機会として企画しているものです。学生たちは、グループワークや講演を通じて医学生としての意識を高め、仲間同士の親睦を深めました。

初めに、大上研二医学部長が登壇。「学生同士はもちろん教職員とも大いに語り合い、生涯にわたって学び合えるたくさんの仲間をつくってください」とあいさつしました。続いて学生たちが、「入学時に描いている医師としてのキャリア」「医師のキャリアに影響を及ぼす人生のイベント」「医師のキャリアを長く続けるために必要なこと」の3つの話題について、ワールドカフェ形式でディスカッション。グループ討論ではその議論を踏まえ、「人生100年時代にどのように学び、どのように働くか」をテーマに意見を交わし、成果をまとめて発表しました。さらに、医療倫理学が専門の竹下啓教授による「医学生が守るべき規範」に関する講演を聴講。整形外科学の酒井大輔教授からは、数ある医学部プロジェクトの中でも基幹的な位置づけとされる「スポーツ医学と運動器を中心とした先端医療国際リーダー育成プログラム」について、体育学部などとの連携を交えながら紹介を受けました。

講評では1年次生の指導教員を務める垣本由布教授が、「周囲から受け取ることが学びであり、周囲に与えることが働くこと」「学びながら働き続けることで豊かな人生となる」といった学生の発表を振り返り、「医師としてだけでなく一人の人間として自分の能力を伸ばし、社会に役立ててください」と語りかけました。学生たちは、「グループ討論では、意見の違いで分裂した後に議論を尽くすことで同じ方向性を見いだす体験ができ、仲間との絆が深まりました。素晴らしいスタートが切れてうれしい」「スポーツ医学に関するグローバルな取り組みに興味が湧きました。ぜひ参加したい」などと意欲を見せていました。

伊勢原教育計画センター長の濵田昌史教授は、「この研修会は、医師を目指す学生にとって第一歩となる重要な位置づけにあります。学生たちは、医学生としての責任やプロフェッショナリズムについて意識を高めるとともに自分のキャリアについて真剣に考え、良医への道を力強く歩み始めてくれました。これから6年間、仲間と協力して勉学に励み、互いに高め合ってほしい」と期待を語っています。