医学部看護学科精神看護学のゼミナールに所属する学生が「世界メンタルヘルスデー」の啓発活動に協力しました

医学部看護学科精神看護学領域の吉川隆博教授(医学部副学部長)らのゼミナールに所属する4年次生9名が、10月10日「世界メンタルヘルスデー」の普及啓発活動に協力。同日と11日に、東京タワーフットタウンで開催された厚生労働省主催の「世界メンタルヘルスデー2025 in 東京タワー」の会場で日本精神科看護協会ブースの運営をサポートし、自分たちがデザインしたフェイスシールを来場者に配布しました。10日には、特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン(SRJ)による「東京タワー シルバー&グリーンライトアップ点灯式典」にも、同協会会長を務める吉川教授と共に参加しました。

学生たちは、心の健康の大切さやメンタルヘルスの普及啓発を目指すSRJの取り組み、国内外の啓発運動について学んだ上で効果的な啓発方法を検討し、フェイスシールの配布を決めました。メンタルヘルス運動のシンボルであるシルバーリボンやSRJのロゴをモチーフとした8つのデザインを考案し、世界メンタルヘルスデー2025のキャッチコピー「つながる、どこでも、だれにでも」を記したメッセージカードも作成。ブースでは、日本精神科看護協会のスタッフとともに、シールとメッセージカードを来場者に配布しました。

学生たちは、「フェイスシールは幅広い年齢層の方に親しまれており、シールを貼っている人はもちろん、その姿を見た方やSNSに投稿された写真を目にした方にも自然にメッセージを伝えられると考えました。子どもたちが喜んで手に取ると家族も興味を持ってくれるなど、より多くの方にメンタルヘルスデーを知っていただけたと思います」「SRJや日本精神科看護協会の皆さんが情熱を持って啓発活動に取り組んでいる姿を見て、自分にできることは何か、何をすべきかを考えました。病院以外でも看護の知識や技術を生かせる場があると学びました」と話していました。

指導する荻野夏子講師、伏見友里助教は、「学生たちは、企画からシール配布までの一連の活動を通じて、メンタルヘルスの意義はもちろん、関係機関と連携してプロジェクトを推進する過程や醍醐味も学んでくれたと思います。ブースでは折り紙のコーナーもサポートし、来場者に笑顔で声をかけるなど積極的に働きかける姿勢も印象的でした。厚生労働省や企業、精神科看護協会の職員や地域で啓発活動をする方たちとの交流は、自分のキャリアを考えるきっかけにもなったと思います」と話していました。