
伊勢原キャンパスにある医学部付属病院の臨床研究推進室に勤務する事務職員の森一馬さんが、10月25日から27日まで滋賀県で開催された「第24回障害者スポーツ大会」に出場。競泳の男子50m自由形と50m平泳ぎで銀メダルを獲得しました。また、11月1日、2日に千葉県で開かれた「第42回日本パラ水泳選手権大会」では、男子200m自由形で金メダル、50m平泳ぎで銀メダルに輝きました。
下肢に障害のある森さんは、リハビリテーションの一環で小学校3年生から水泳を開始。高校3年時には「アジアユースパラ競技大会マレーシア2013」の400mフリーリレーで金メダルを獲得するなどの成績を納めてきました。東海大学情報理工学部コンピュータ応用工学科に進学後は伊勢原キャンパス水泳部に所属して医学部の学生らと練習を重ね、2年次の2015年に「第15回全国障害者スポーツ大会(紀の国わかやま大会)」で、競泳男子50m自由形と50m背泳ぎで優勝。卒業後も本学職員として働きながら練習を続けていました。2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大ですべての大会が中止となり、プールでの練習できない状況もありましたが、「大好きな水泳ができないのはつらかった。それでも、筋力アップや体のメンテナンスに重点を置いた自宅でできるトレーニングに励みました」と振り返ります。
コロナ禍が落ち着いてきた23年に、森さんはプールでの練習を再開。今大会前の合同練習会ではこれまでの地道な自宅トレーニングの成果を実感し、「飛び込みの際に下肢の踏ん張りが効くようになりました。結果として、出場した4種目すべてで自己ベストを更新でき、自分が理想とする泳ぎに一歩近づけたと思います。表彰式でメダルをかけていただいたときのうれしさは格別でした。職場の皆さんをはじめ、応援・サポートしてくださった方に感謝します」と話します。
「年齢を重ねても続けやすいのが水泳の魅力。ルールの範囲内で自分なりに泳ぎ方を工夫してタイムを縮めていけるのも楽しく、モチベーションにつながっています。目標は、何歳になっても自己ベストを更新すること。そして、国内トップの泳者が集う『ジャパンパラ水泳競技大会』への出場です。まずは参加標準記録の突破を目指し、練習に励みます」と意欲を語っています。