付属高校生を対象とした医療セミナーを開催しました

医学部では3月7日に伊勢原キャンパスで、付属高校生を対象とした医療セミナーを開催しました。医療に関わるさまざまな専門職の役割や多職種連携医療への理解を深めて将来の進路選択の一助にしてもらい、医療人材の育成につなげようと、本学部が展開する10プロジェクトの一つである「多職種連携」のワーキンググループが企画したものです。付属浦安高校、付属相模高校、付属高輪台高校、付属静岡翔洋高校、付属菅生高校の2年生54名が、講話や医学部付属病院の見学・体験を通じて医療従事者の仕事を学習。医学科と看護学科の学生も運営をサポートしました。

当日は、吉川隆博副医学部長(看護学科教授)によるオリエンテーションに続き、本病院救命救急科の守田誠司診療科長(医学科教授、本病院高度救命救急センター所長)が登壇。「医療を支える多様な専門職の仕事を、実際の現場で体験的に学ぶ機会です。ぜひ皆さんの進路選択に役立ててください」とあいさつしました。

前半は松前記念講堂で、救命救急科の青木弘道医長(医学科講師)と集中治療室の尾崎美穂看護師長が、それぞれの仕事や魅力、医師・看護師を志した理由を紹介。青木医師は、臨床・研究・教育という医師の3つの役割や、院内外における救命救急活動、災害医療への対応などについて説明し、「医療は多職種の連携・協力によって成り立っています。いつか皆さんと共に働ける日を楽しみにしています」と語りかけました。尾崎師長は、看護師の幅広い活躍の場を紹介し、「患者さんの“治る力”を支えるだけでなく、その人らしい最期をサポートするのも大切な役割です。看護師は、人の生涯の大切な局面に触れられるやりがいのある仕事です」と話しました。生徒たちはメモを取りながら熱心に耳を傾け、「医師のやりがいについて具体的なエピソードを聞けてよかった」「患者さんの一番近くにいて思いを受け止めるのが看護師の仕事だと知り、看護師になりたいという気持ちが強くなりました」と感想を話していました。

後半は、尿や血液、心電図などの多様な検査業務を担う臨床検査技師と、人工心肺装置や血液浄化装置といった医療機器の保守管理・操作を担当する臨床工学技士、医薬品の調剤・提供を行う薬剤師が、医学部付属病院の各部署で業務を紹介しました。生徒たちは、血液型検査や手術支援ロボット「ダヴィンチ」の操作、医師の処方箋に基づく調剤と患者への説明を体験し、最後にドクターヘリを見学。「血液型検査が興味深く、臨床検査技師の仕事をもっと知りたいと思いました」「医学と工学を学び、臨床工学技士になれるよう頑張りたい」「患者さんに安全に薬を届けるため、薬剤師がさまざまな工夫や努力をされているのが印象に残りました」と目を輝かせていました。

ワーキンググループのメンバーで、本セミナーの企画・運営に携わった臨床検査技術科の野崎司科長は、「何よりも心に残ったのは、血液型検査に取り組む生徒たちの表情です。未知の領域に対する好奇心に満ちた瞳の輝きこそが、これからの医療現場を支える若い力の源泉なのだと改めて実感しました」と語り、薬剤部薬剤科の曽根敦子科長補佐は、「多職種が各専門分野でスキルを発揮しながら患者さんのために医療を提供していることが伝われば嬉しく思います。高校生の勉強へのモチベーションアップにつながればと願っています」と話していました。