総合理工学研究科と理学研究科の大学院生と理学部の学部生が研究集会「H2Oを科学する2025」に参加しました

北海道大学低温科学研究所で12月8日~9日に開催された研究集会「H2Oを科学する2025」に総合理工学研究科総合理工学専攻の大学院生1名、理学研究科物理学専攻の大学院生1名、理学部物理学科の学部生1名の計3名が参加しました。

この研究集会では、水および氷に関する研究を専門とする物理学、化学、材料科学など多様な分野の専門家が一堂に会し、水・氷の構造、相転移、ダイナミクス、ならびにシミュレーションに関する最新の研究成果が報告されました。

総合理工学研究科の樋口将馬さんは「部分的に結晶化したフルクトース水溶液中で観測された二つのα緩和」、理学研究科の大木耀介さんは「氷結したスクロース水溶液中の複数の氷の誘電緩和と氷の結晶構造の関係」と題し、9日に口頭発表をそれぞれ行いました。理学部の水野優さんは「Ice VにおけるHClドープと誘電緩和時間」と題し、8日にポスター発表を行いました。

樋口さんは「本研究集会への参加を通じて、水および氷に関する基礎的理解の深化に加え、異分野間の研究視点や解析手法に触れる貴重な機会を得ることができ、今後の研究を進める上で有益な知見を得ることができた。」と語りました。

大木さんは「自身が普段扱っている水溶液系のほかに、低温での研究には様々な対象とアプローチがあることを実感し、大いに刺激を受けた。」と語りました。

水野さんは「本研究集会への参加を通じて、水および氷に関する基礎的理解を深めるとともに、異分野の研究視点や解析手法に触れることができた。特に、自身が取り組んでいる研究とは異なる低温研究の対象やアプローチを知ることで、新たな着想を得る有意義な機会となった。」と語りました。