基盤工学部の教育研究上の目的、養成する人材像

教育方針

基盤工学部は、地域社会と連携しながら、社会環境の変化に対応し、活力ある社会の実現と人間生活の質的向上を目指している。基盤となる分野は、現代の社会生活を支えるエネルギーなどの産業基盤、グローバル化する社会で必要な情報を扱う情報社会基盤および安全・安心な社会、生活環境を支える社会基盤などに対して、工学からのアプローチを通して、質の高い生活を実現するための新しい教育内容を実現することを教育の基本方針とする。

具体的には、基盤社会の変化に対応するため、次のような工学分野に展開できる教育を提供する。第1に、安定な電力供給を支えるスマートグリッドやエネルギー分野であり、社会のルールへ柔軟に対応できる技術基盤に関した工学分野。第2に、人間の作業を代行又は支えるロボットおよびセンサー制御技術に関した工学分野。この分野の確立により、危険な作業や、人間の力を超える作業が可能であり、様々なセンサーのネットワークによる連携により、安全・安心な社会を確立することが可能である。第3に、食の安全を支える技術に関した工学分野。この分野の確立により、電子タグを利用した農産物の流通管理、加工情報をタグと関連付け情報を付与することによるトレーサビリティの確保、更に植物工場は、無菌状態で植物を管理することが可能である。また、自然環境に影響を受けないことから、特に自然災害や気候変動が多い日本においては重要な技術である。第4に、人間が生きていく上で欠かすことのできない医療・福祉分野での工学的な支援技術に関した工学分野。電子カルテを始めとした情報管理や、検査・診断機器の開発およびそれらの機器の運用・管理など工学技術が必要とされている。

それらの背景および教育方針に基づいて、本学部は、エネルギーなどの産業基盤および情報基盤社会を支える電気電子情報工学科、社会・生活の基盤を支える医療福祉工学科の2つの学科から構成する。電気電子情報工学科では、グリーンエネルギー分野、次世代ロボット分野、情報工学分野に植物生産工学分野の4つの分野を核として、一方で医療福祉工学科では、臨床工学分野および医療情報分野の2つの分野を核として構成する。

教育目標

これらの教育方針を実現するために、本学部においては、建学の理念に基づく教育目標の確立を目指している。東海大学の建学の理念は、広く自らの歴史観、世界観、人生観を培い、社会に対する強い使命感と豊かな人間性を備えた人材を育成するところにある。また、現代社会を生き抜くために必要な力として「自ら考える力」「集い力」 「挑み力」「成し遂げ力」を掲げ、新しいことにチャレンジする人材の育成を展開するものである。基盤工学部の技術は、新しい基盤社会および基盤産業における課題を解決できる可能性を持っており、結果として、21 世紀において世界の繁栄に貢献できる技術である。これらの基盤工学の技術を教育することは、社会の発展においても重要な位置を占めているといえる。更に技術的な解決能力を育成するのみならず、その問題解決能力を実社会において実践でき、自らリーダーにもなりうる人材の育成を展開する学部である。本学部では、本学の教育理念に立脚し、「もの」や「考え」に極端に偏重することなく、「調和のとれた文明社会を建設する」ことを理想に置くことを教育理念とする。

基盤工学部はこうした理念に基づき、電気、電子、情報分野の人材を育成する電気電子情報工学科および工学的知識を持ち、医療や福祉分野で活躍できる人材を育成する医療福祉工学科を配置する。具体的には、次のような専門分野と教育目標を設定している。

専門分野では、グリーンエネルギー分野、次世代ロボット分野、情報工学分野、植物生産工学分野、臨床工学分野、および医療情報分野であり、教育目標は、次世代で重視される安全・安心を確立するエネルギー・ロボット・食品・医療・福祉分野に欠かせない基盤工学の技術を理解し、幅広い応用分野の中で、その分野の発展に寄与し人類および社会の発展に寄与する実践力を持った技術者を育成することを教育の目標とする。

基盤工学部が養成しようとする人材

基盤工学部は基盤工学の分野において、電子制御、組込みシステム、ネットワークシステムなどの基礎分野を修得し、グリーンエネルギー分野、次世代ロボット分野、情報工学分野、植物生産工学分野、臨床工学分野、医療情報分野などの応用分野で活躍できる人材を育成することを目的としている。

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