基盤工学部

電気電子情報工学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

基盤工学部電気電子情報工学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、電気・電子・情報に関する知識と技術を学び、「ネットワーク・セキュリティ」、「情報メディア」、「知能ロボット」、「地球環境・植物生産」の4分野での具体的な応用を学ぶことにより、これからの IoT(Internet of Things:モノのインターネット)時代に必要な技術の創出と発展、さらに、生活の質向上と福祉に寄与する人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

基盤工学部電気電子情報工学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。

知識・理解

電気・電子・情報の3分野の基礎知識を十分に身につけ、情報化社会を支える応用技術について理解できる能力。

汎用的技能

電気・電子・情報に関連する技術の動向に注目し、社会が求める技術の創出に積極的に取り組むことができる能力。

態度・志向性

技術者としての倫理観と使命感を持ち、安全・安心な社会の実現に貢献しようとする姿勢。


2カリキュラム・ポリシー

基盤工学部電気電子情報工学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育過程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

電気・電子・情報のそれぞれの基礎知識を修得するために、電気電子基礎科目として、電気・電子回路をはじめ、コンピュータアーキテクチャ、プログラミングなどの講義を設定し、また、演習や実習を通して知識の定着を図ります。加えて、低学年次では、数理系科目や、文理を超えた教養科目、英語等の基本的なスキルに関する科目を集中的に開講します。高学年次では、ネットワーク・セキュリティや、情報メディア、人工知能/ロボット、地球観測/植物生産などの応用分野を想定し、これらの分野に特化した講義やPBL(課題解決型教育)型授業によって実践力の育成を目指します。

カリキュラムの特色は以下の通りです。

(1)基礎科目で学んだ知識を実践する機会を増やすため、演習・実習科目を数多く各学年に配置します。特に3、4年次では、総合的に課題に取り組むPBL科目として「プロジェクト実習」、「電気電子情報ゼミナール」を開講し、学生自らが課題を設定し、その課題を解決するプロセスを通して、実践力を身につけます。

(2)情報の基礎力を身につけるため、情報処理技術者試験合格を目指します。基本情報処理技術者試験は、情報処理推進機構によると「高度IT人材となるため に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけた者」と定義されています。この試験への合格を目指すために、1年次に「コンピュータアーキ テクチャ」「プログラミング」および「アルゴリズムとデータ構造」、さらに2年次には「基本情報演習」を開講し、資格取得に向けた実践力を育成します。

(3)英語(8単位)を1年次から2年次に亘って連続的に開講し、さらに、学術分野で必要な「アカデミック英語」を3年次に配置することにより、語学スキルの向上を図り、国際化へ対応できる人材を養成します。

(4)専門科目として以下の4つの応用分野を設定し、それぞれについて基礎から応用までを学べる科目を配置します。

◯ ネットワーク・セキュリティ分野

安全・安心なネットワーク社会の実現に向けた、コンピュータネットワークや、暗号・情報理論などについて学びます。

◯ 情報メディア分野

コンピュータとネットワークによって生みだされる新たな表現手段の創出を見据え、webデザイン、メディアコンテンツ制作、マルチメディア信号処理などについて学びます。

◯ 知能ロボット分野

地域社会と共存しながら自律的に行動できる知能ロボットの開発を目指し、電子工学と機械工作を基礎として、知能ロボット工学、制御工学、人工知能などについて学びます。

◯ 地球観測・植物生産分野

IoT時代の新しい形の農業を意識して、植物生産工学、植物向上論、さらに、地球観測論や気象情報学などについて学びます。

学修成果の評価方法

本学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

基盤工学部電気電子情報工学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身につけられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身に着けておくことが望ましい。

理科では、高校での理科(物理、化学、生物、地学)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

高度情報化社会の問題を様々な視点から捉え、その構造を理解するために、自然科学や社会科学などの広範な知識をもとに総合的に思考し判断する力が期待できること。また、問題の理解にいたる一連の過程を他者に的確に伝える表現力が期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

情報システムによってグローバル化した社会の中で、人々の多種多様な考えや価値観を理解し、恒久的な平和と持続可能な社会の構築に主体的に取り組むことが期待できること。