農学部動物科学科の佐藤祐介准教授が「2024年度ティーチング・アワード」の優秀賞を受賞しました

農学部動物科学科の佐藤祐介准教授が「2024年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に熊本キャンパスで行われた授賞式で木之内均副学長(九州キャンパス担当)から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、02年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て決定されるもので、24年度は5名に優秀賞を授与しました。

21年度から本学に着任した佐藤准教授は、畜産物利用学や筋性理学、代謝学が専門で、「畜産物利用学」「動物生態機構学」「応用動物科学実験」などの授業を担当しています。生物の構造や機能といった生命科学に関する授業では、「少しでも興味を持ってもらえるように、スライドには写真を大きく使ってインパクトを与え、YouTubeなどの動画や模型を使って説明することもあります」と語ります。畜産物を題材として扱う際には、「バターは牛乳からできていて……といきなり科学的プロセスを説明するのではなく、デモンストレーションとして牛乳を瓶に入れて振り、出来上がったバターを試食してもらうなど、体験と結びつけて理解を深められるように工夫しています」と話しています。また、「筋肉と食肉」に関する研究では、「焼き加減の違う肉はどれがおいしいのか、牛肉にはサシが入っていた方がおいしいと感じるのはなぜなのかといった疑問と向き合っています。授業では教科書に載っていることだけでなく、日々の研究成果を交えるなど、常に新しくなる知見を学生たちに伝えるよう心がけています」と語りました。

ティーチング・アワード受賞後は、「学生たちから“おめでとうございます”と声をかけられ、全国にあるキャンパスの教員の中からこうして表彰していただけたことをとても光栄に感じています。これからも理解しやすい授業ができるよう、常に内容を改善し、学生のために精進していきます」と話しています。