文理融合学部経営学科の濱田健司教授のゼミが5月10日に、熊本市中心部の繁華街「シャワー通り」で清掃活動と街の成り立ちや発展を聞くフィールドワークを実施しました。濱田教授のゼミでは、障がい者らが農業分野で活躍することで自信や生きがいを持って社会参画を実現する「農福連携」に関する取り組みを実践しているほか、地方創生や地域デザインといった活動にも参画しています。今回の活動はシャワー通りの経営者らとの交流を通じて、シャワー通りの歴史や経営について学ぶことが目的です。シャワー通りで1985年に日本初のフランチャイズ店として開店し今年1月まで営業していたアパレル店「Paul Smith Collection」の路面店のオーナーの協力を得て、シャワー通りの地域の人々や有志会の人々が約30年前から続けている清掃活動にゼミ生8名が参加しました。




当日は、Paul Smith Collectionの店舗跡地前に集合。学生たちは自己紹介した後に、オーナーや他の参加者とともにほうきやちり取り、ごみ袋を手に通りの東端から西端まで手分けして歩道などのごみを集めて歩きました。終了後にはオーナーが経営する他ブランドの店舗に移動。1970年代に国内でも最先端のファッション文化発信地だったシャワー通りについて、その変遷や文化、ポール・スミス氏をはじめとした海外で活躍するファッションデザイナーとの交流、セレクトショップなどアパレル店経営のポイントなど多彩な話題を語りました。
学生たちは、「清掃活動中に道行く人から“街がきれいになって気持ちいい”“掃除してくれてありがとう”と声を掛けられてうれしかった」「このような清掃活動に参加するのは初めてで、最初はどのように行動すればいいのか分からない部分もありましたが、街の皆さんに教えてもらい自分も貢献できたと感じました」「自分の家の周りの清掃もやってみたい」と感想を語っていました。濱田教授は、「シャワー通りはかつて熊本のファッションの最先端と言われていましたが、現在はアパレルの店舗も減っており、清掃活動への参加者も少なくなってきていると聞き、学生による社会貢献につながると考えて今回の取り組みを実施しました。学生たちには清掃を通した街の方たちとの交流や、街の成り立ちを見守ってきた有田さんらのお話を聞き、今後の学びに生かしてもらえたら」と話しています。


