湘南キャンパスで活動するToCoチャレ「東海大学人力飛行機チームTUMPA」が、7月26日に滋賀県・琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」の人力プロペラ機部門に出場します。31回目の出場となる今年度は、学生たちが製作した「TM―48八重桜」で女性パイロットによる飛行距離記録(840.9m)の更新を目指します。

鳥人間コンテストは読売テレビ放送が主催し、琵琶湖を舞台に人力や滑空機による飛行距離や設計の完成度を競います。1977年に始まり、毎年書類審査を通過した全国の大学生や社会人チームが数多く出場。TUMPAは1976年に前身の団体が設立され、鳥人間コンテストにはこれまで30回出場。機体の設計から製作、飛行までを全て学生が担い、現在は約50名が所属しています。今大会に向けて、新たに全長8.2m、主翼幅34mの低翼機「TM―48八重桜」を開発しました。プロペラから尾翼までが一直線につながる直線的な構造が特徴で、高い設計精度と安定性を兼ね備えています。5月以降の毎週末は、静岡県・富士川滑空場での飛行練習を実施し、記録更新に向けて機体調整を重ねています。
プロジェクトリーダーの萩生田匠さん(工学部3年次生)は、「コロナ禍で技術や伝統が途絶えかけた時期もありましたが、卒業生や他大学の学生からもアドバイスを受けるなど、少しずつ知識を蓄えてきました。その努力が今回の出場につながりました」と振り返ります。また、主任設計の高畠玄樹さん(同)は、「テストフライトでも順調に機体を調整できています。残された時間でさらに精度を高め、悔いのない挑戦にしたい」と意気込みを語りました。機体名の「八重桜」は、駆動班やプロペラ班などチームを構成する8つの班の思いと、パイロットを務める鍵岡里桜さん(同)の漢字一文字を取って名づけました。鍵岡さんは、「家族や仲間の支えがあったからこそ今の自分がいます。記録ばかりを意識せず、感謝の気持ちを胸に全力で琵琶湖の空を飛びたい」と話しています。
東海大学人力飛行機チーム TUMPAを含む全てのフライトは、7月26日(土)・27日(日)の大会当日、「鳥人間コンテスト」公式YouTubeチャンネルでライブ配信されます。
視聴リンク(YouTube):https://www.youtube.com/@ytvbirdman